小雪が散らつく比叡山迎賓館中庭にて、いだきしん先生が淹れてくださいましたコーヒーを、いだきしん先生が作られた美しい小さな器で頂くひと時、いつも幸せを感じます。この人生に感謝し幸せを感じるのです。今日のコーヒーはお浄めコーヒーそのものでした。いつもお浄めコーヒーとなっていますが、今日は生命の深くまで染み通るような感覚があり、神聖なるエネルギーが生命の奥深くまで染み渡っていくのを感じることができました。いだきしん先生がコーヒーを丁寧に淹れているお姿も拝見させて戴きましたので、何でもこのように丁寧に全てのエネルギーを注いで行うことが人に通じていくのだということを学ばせて戴きました。コンサートは館丸ごと音が響きますので、音がどこから出ているのか分からない程空間全体がピアノの音になります。自分の身もその空間の中に溶け込んでいます。分かろうとすると分からなくなるということを、今日は何度も気づかせて戴き、ただ身を任せ心任せ、演奏を聞いていました。幼い頃からずっとあった不安や恐怖がまざまざと現れ、そのまま身を任せていると最後は光に包まれたのです。そして生まれてきた環境や境遇によって作られた人生は本当に終わったのだと良く分かりました。自分は「一人芝居」という表現を使いますが、一人で悲しんだり嘆いたり苦しんだり、敢えてしてる訳ではないのに、敢えてしてるように身についてしまっていることが、ここでやっと終わると安堵しました。最後は新しい人生が拓かれたのです。新しい人生の幕が開かれたと見えた時に演奏が終わりました。迎賓館のコンサート程自分と真正面に向き合う場所はありません。人生にはこのような機会が必要だとしみじみ分かりました。お客様は私が染めたマーブリングの着物や高句麗衣装や様々な衣装をお召しになりお越しくださいます。マーブリング作品は世界でひとつよりありませんので、どなたもその方らしさが現れ美しいです。着物を着ていらっしゃるのはご不便があったり、準備が大変な事と思いますが、真の自分に出会う為、そして神様に挨拶をしに行くと考えたらその努力を惜しまないのが本来のあり方ではないかと今日は考えました。そのようなことができる人生は幸せなことだと感謝しました。最も生きる上で大切なことを経験する場は最高に美しく身繕いし、身を浄め心浄め向かうことが人としての礼儀と改めて分かる機会となりました。このような機会があるから人間とし成長できるのだと分かり、心から感謝の気持ちが溢れて参ります。皆様と人生においてこれ以上ない、かけがえのない経験をさせて戴き、この人生に心から感謝し皆様と出会えたこと、共に経験できますこと、これ以上の喜びはありません。素晴らしい1日をありがとうございます。

いだき京都事務所にて