今日は、初めてエチオピアへ行った時、コーヒー発祥の地であることを知り、黄色のエチオピアらしいパッケージに入ったコーヒーの粉を購入し、日本で楽しみに頂いたことを思い出していました。そのコーヒーの味と香りまで思い出します。日本で頂くコーヒーとはまるで違うお味でした。異国の地の香りに触れることが楽しく、一年程かけてコーヒーの味の変化も確認したく、飲んでみました。とても楽しい試飲でした。劣化するとかを考えることもなく、異国の香りと味に夢中となりました。エチオピアからの便りが届きました。大変な状況にあることは知っていましたので、日本にいながらも何かできることはないかとずっと考え続けています。私にできることはエチオピア人から依頼されたコーヒービジネスをしっかりとすることと受け止め、仕切り直しています。自分で引き受け、始めたコーヒービジネスですので、自分で道を考え、作っていきます。おおいなる存在と共にと祈りながら…。
ここにエチオピアから届いた首相のメッセージを掲載させていただきます。
我が国のアビー・アーメド首相から米国大統領への返信をご覧ください。
ジョセフ・R・バイデン・ジュニア大統領への公開書簡
拝啓、大統領閣下。
この公開書簡を書いていますのは、アファール地方やアムハラ地方の女性や子ども、その他の弱い立場の人々を含む罪のない一般市民が、TPLFによって暴力的に追放され、生活を破壊され、家族が殺され、財産やサービスを提供する機関までも意図的に破壊されている時です。
この手紙は、ティグライ地域に住む私たちの子どもたちが、最近、人民代表議会で「テロリスト」に指定された組織の残党によって、砲弾の餌食にされている時に出されるものです。戦後世代の子どもたちは、DERG政権との戦争や、1990年代後半にTPLFが引き起こしたエリトリアとの国境を越えた紛争の恐怖に生命を晒されてきた両親とは明らかに異なる人生の可能性に高い希望を抱いていました。
国内の他の同年代のものたちが勉学や生活に励む中、ティグライの子どもたちは、2020年11月3日に国家を攻撃したテロ組織の人質となり、様々な脆弱性にさらされています。子どもを兵士として使い、積極的な戦闘に参加させることは国際法に違反していますが、テロ組織TPLFは子どもやその他の民間人を使った侵略行為を衰えることなく進めています。国際社会の気まずい沈黙の下で続くTPLFの永続する冷酷さの手により避難し、苦しんでいるアムハラやアファール地域の女性や子どもたちの叫びが続いています。
残念なことに、全世界がエチオピアとその政府に間違った理由で目を向けている間に、私の政府を非難してきたのと同じように、テロリスト集団を公然と厳しく非難することができませんでした。TPLFによる敵対的な環境の中で、地域を安定させ、人道的なニーズに答えるためのエチオピア政府が行ってきた多くの努力は、絶えず誤って伝えられています。無限の繁栄の可能性を秘めた、アフリカの発展途上国に対する不当な圧力は、この数ヶ月でどんどん大きくなっています。二重基準を特徴とするこの不当な圧力は、ティグライ地域におけるエチオピアの法の支配活動に関連して、現場での出来事や事実を調整し歪曲したことに根ざしています。 長年の友人であり、戦略的同盟国であり、安全保障上のパートナーである米国の最近のわが国に対する政策は、我が誇り高き国にとって驚きであるだけなく、明らかに人道上の問題を超えています。
30年近くにわたり、至る所でエチオピアの人々はTPLF政権下で広範な人権、市民権、政治権の侵害を受けてきました。エチオピアの旗の下の様々なアイデンティティーは、ティグライ地方の貧困層を含む何百万人もの人々を犠牲にして、小さな集団が利益を得るために権力を充ててきた小さな派閥に利用されてきました。政治的反対意見の抑圧、ひどい人権侵害、避難民、民主的権利の窒息、27年間説明責任を果たさずに数百万人の国を運営してきた小集団がおおきくなるための国家機構や組織の占領は、米国を含む様々な西側諸国からほとんど抵抗を受けませんでした。
2015年から2018年にかけて、民衆の反乱によりTPLFが政権から退いたエチオピアの目覚めの時期は、この偉大な国の何百万人もの人々が、エチオピア人を抑圧に服させ、市民の権限を奪った犯罪企業に反対する姿勢を示しています。TPLFは、自らの政治的生存のために、ある民族を他の民族に従わせるという実績は、私の政権が発足した2018年に終わったわけではありません。それは、被害者意識の衣をまといながら、国中の不安定要素に資金を供給し、むしろ形を変えて変異・激化しています。
今、破壊的な犯罪者集団は、プロパガンダに長け、国際的な人権や民主主義の仕組みを有利になるように利用し、3000年以上の歴史を持つ国を破壊するという使命のためにあらゆる手段を講じ、虚報を伝えています。この幻覚は実現しないであるけれども、歴史には、エチオピアが現在経験している画策された激動の時代が、人道支援や民主主義の推進という名目で一部の欧米の政策立案者や国際機関によって正当化されていることが記録されるでしょう。
エチオピアの近代史において前例のない民主化への国民の希望の証として、2021年6月21日、4,000万人近くの国民が、この国で初めて試みられた自由で公正な選挙に投票に出かけました。第6回国政選挙が直面した多くの課題や欠点にもかかわらず、エチオピア国民の民主主義への断固とした決意が、平穏の内に行われた選挙期間への確約に示されました。旧政権による不正な方法で国民の選択が奪われてきたこれまでの選挙期間の背景に対し、2021年の選挙は、3年前に着手された民主的改革プロセスを経て実施されました。2021年の選挙の意義は、暴力的な選挙になると世界的に警告されていた中で、エチオピアが新たな軌道に乗ったことを示す平和的な結末にあります。
エチオピア国民が、繁栄党への信頼を表明したことで、次の5年間で地滑り的な勝利に導き、この責任を背負った我が党と政権は、この土地が恵まれている公平な開発の可能性を解き放つ決意を固めています。我々は、様々な競合する利益や圧力に屈することなく、我々の持つ手段の範囲内で、我々の国民に彼らが値する尊厳、安全、発展を与えることをより一層の決意しております。そして、あらゆる好戦的な犯罪組織がもたらす民主主義と安定への脅威に立ち向かうことで、このことを実行していきます。
国家、地域、世界の安全に対する脅威は、世界の多くの地域における米国の利益の重要な要素であり続けていますが、まさに米国国土安全保障省が1980年代にその暴力的な活動を理由にTier 3テロリスト組織として分類したTPLFに対して、なぜあなたの政権が強力な立場を取らないのかは、いまだに答えられていないままです。
あなたの前任者が世界的な「テロとの戦い」を指揮したのと同様に、私の政権は、平和、発展、繁栄の権利に飢えている何百万人ものエチオピア人に支えられ、国家とアフリカの角の両方の安定に脅威を与える破壊的な犯罪組織に対する国家的な「テロとの戦い」を指揮しています。エチオピアは、アフリカの角におけるアル・シャバブのテロの脅威と戦うために、米国の確固たる同盟国であり続けています。今回のように、地域に敵意を持つ同様のテロ組織がアフリカの角を不安定にしようとしていることに対し、米国はエチオピアに味方してくれるものと期待しています。
大統領閣下。
民主化を口実にした米国政府の世界的な介入を支持してきた米国の人々は、東アフリカの小さな貧困国でありながら、文化的、歴史的、自然的に豊かな国が、3年前に独自の民主化の道を歩み始めたことを知るのは難しいでしょう。しかし、アメリカ国民をはじめとする西欧諸国は、私のような貧しい国を助けるために活動していると多くの人が信じているグローバル企業の報道や物語、データの歪曲に惑わされています。しかも、この数カ月間、党員の話術や銀行が提供するネットワークを通じて、被害者を抑圧者に、抑圧者を被害者に描いてきました。歴史は常に、真実のために立ち上がった人々に微笑んでいます。そして、真実はこの誇り高き国、エチオピアに輝くと確信しています。
多くのエチオピア人やアフリカ人は、今年の初めにあなたが大統領に就任したことを楽観的にとらえていました。この楽観的な見方は、2021年にアフリカと米国の関係に新たな体制が実現し、あなたの大統領就任により、アフリカ諸国の主権が尊重され、相互成長と文脈の深読みに基づくパートナーシップが育まれるであろうという信念に根ざしていました。
1950年代以降、植民地主義の束縛から解放されたアフリカ諸国は、さまざまな形で公然と時には密かに新植民地主義の鎖に抵抗し続けています。エチオピアは植民地主義から逃れたにもかかわらず、その変化に悩まされています。国連とアフリカ統一機構（現アフリカ連合）の創設メンバーであるエチオピアは、息子や娘、そして他のアフリカ諸国との親戚関係を通し、この偉大な国を定義する弾力性と不屈の精神をもって、現在の課題に立ち向かう決意をしている誇り高い国です。
エチオピアのような発展途上国は、米国の外交政策が、他国の政治に入り込んだ個人の影響から脱却し、新たな方向性を示すことを期待しています。それは、主要な政策立案者や政策に影響を与える人物が、TPLFのような好戦的なテロリスト集団との交友関係や、ロビー団体による物語の歪曲に基づいて決定することから脱却できる外交政策です。私たちは、米国の様々な政権が急いで下した軽率な決定の結果と余波を見てきました。その結果、多くの世界の人々は、介入によって是正しようとした以上に荒廃した状況に置かれています。
ここで強調しておきたいのは、エチオピアは、何百万人もの人々の幸福よりも権力を強化することが重要だと考える不満を持った人々によって引き起こされる圧力の結果に屈しないということです。エチオピア人としてのアイデンティティ、アフリカ人としてのアイデンティティが、このような事を招くことはありません。私たちの祖先が何世紀にもわたって大陸中で直面してきた屈辱を、独立の緑、金、赤の色が多くの人を鼓舞し、成功の内に自由を求めて闘ってきたこの地で復活させることはできません。
エチオピアとその国民に神の祝福がありますように！
2021年9月17日
Kindly see the reply of our Prime Minister Dr. Abiy Ahmed to President of the United States,
An Open Letter to President Joseph R. Biden Jr.
Dear Mr. President,
As I write this open letter to you, it comes at a time when innocent civilians including women, children and other vulnerable groups in the Afar and Amhara regions have been violently displaced, their livelihoods disrupted, their family members killed, and their properties as well as service giving institutions destroyed intentionally by TPLF.
This letter comes at a time when our children in the Tigray region are being used as cannon fodder by remnants of an organization recently designated as ‘terrorist’ by our House of People’s Representatives. Children of a post-war generation that have held high hopes in the possibility that their lives would be distinctly different from that of their parents, whose lives have been marred by the terror of war with the DERG regime and a cross border conflict with Eritrea in the late 1990s instigated by the TPLF.
As the rest of their peers in the country pursue their studies and lives, our children of Tigray have been held hostage by a terrorist organization that attacked the State on November 3, 2020 exposing them to various vulnerabilities. While the use of children as soldiers and participation in active combat is a violation of international law, the terrorist organization TPLF has proceeded unabated in waging its aggression through the use of children and other civilians. The cries of women and children in the Amhara and Afar regions that are displaced and suffering at the hands of TPLF’s enduring ruthlessness continues under the deafening silence of the international community.
Unfortunately, while the entire world has turned its eyes onto Ethiopia and the Government for all the wrong reasons, it has failed to openly and sternly reprimand the terrorist group in the same manner it has been chastising my Government. The many efforts the Ethiopian Government has undertaken to stabilize the region and address humanitarian needs amidst a hostile environment created by the TPLF have been continuously misrepresented. The mounting and undue pressure on a developing African country, with limitless potential for prosperity, has been building up over the past months. This unwarranted pressure, characterized by double standards, has been rooted in an orchestrated distortion of events and facts on the ground as it pertains to Ethiopia’s rule of law operations in the Tigray region. As a long-time friend, strategic ally and partner in security, the United States’ recent policy against my country comes not only as a surprise to our proud nation, but evidently surpasses humanitarian concerns.
For almost three decades, Ethiopians in all corners have been subjected to pervasive human rights, civil and political rights violations under TPLF’s regime. Various identities under the Ethiopian flag were exploited by a small clique that appropriated power to benefit its small circle at the expense of millions, including the impoverished of the Tigray region. The suppression of political dissent, egregious human rights violations, displacements, suffocation of democratic rights and capture of State machinery and institutions for the aggrandizement of a small group that ran a country of millions with no accountability for 27 years has been met with little to no resistance by various Western nations, including the US.
The period 2015-2018 that marked Ethiopia’s awakening where the TPLF was deposed from power in a popular uprising, is telling of the stance that millions throughout this great country took against a criminal enterprise that subjugated Ethiopians to oppression and stripped citizens of agency. TPLF’s track record of pitting one ethnic group against the other for its own political survival did not end in 2018 when my administration took over the helms of power. It rather mutated and intensified in form, putting on the robe of victimhood, while financing elements of instability throughout the country.
Now, the destructive criminal clique, adept at propaganda and spinning international human rights and democracy machinations to its favor, cries wolf while it leaves no stone unturned in its mission to destroy a nation of more than a 3000-year history. Although this hallucination will not come to pass, history will record that the orchestrated turbulent period Ethiopia is going through at the moment is being justified by some Western policy makers and global institutions under the guise of humanitarian assistance and advancing democracy.
In a demonstration of my people’s aspiration to democratize and unprecedented in Ethiopia’s modern history, close to 40million of my country folk went out to vote on June 21, 2021 in this country’s first attempt at a free and fair election. In spite of the many challenges and shortcomings the 6th National Election may have been faced with, the resolute determination of the Ethiopian people for the democratic process was displayed in their commitment to a peaceful electoral period. Against the backdrop of previous electoral periods in which the choice of the people was snatched through rigged processes by the former regime, the 2021 elections came on the heels of the democratic reforms processes we embarked upon three years ago. The significance of our 2021 elections is in its peaceful conclusion, demonstrating Ethiopia’s new trajectory amidst the global warnings that the elections would be violent.
With the Ethiopian people having spoken and affirmed their faith in Prosperity Party to lead them through the next five years in a landslide victory, my Party and administration with this responsibility at hand, are ever more determined to unleash the potential for equitable development these lands are blessed with. We are even more resolute in granting our people the dignity, security and development they deserve within the means we have and without succumbing to various competing interests and pressures. And we will do this by confronting the threats to democracy and stability posed by any belligerent criminal enterprise.
While threats to national, regional and global security continue to be a key component of US interests in many parts of the world, it remains unanswered why your administration has not taken a strong position against the TPLF – the very organization the US Homeland Security categorized as qualifying as Tier 3 terrorist organization for their violent activities in the 1980s.
In the same manner that your predecessors led the global ‘war on terror’, my administration supported by the millions of Ethiopians thirsty and hungry for their right to peace, development and prosperity, are also leading our national ‘war on terror’ against a destructive criminal enterprise, which poses a threat to both national and Horn region stability. Ethiopia has remained the US’s staunch ally in fighting the terrorism threat of Al Shabab in the Horn. It is our expectation that the US would stand by Ethiopia as a similar terrorist organization with hostility towards the region threatens to destabilize the Horn.
Mr. President,
The American people that have supported the US government’s global interventions under the pretext of democratization would be hard-pressed to know that a small impoverished but culturally, historically and naturally rich nation in East Africa embarked on its own democratization path three years ago. However, the American people and the rest of the Western world are being misguided by the reports, narratives and data distortions of global entities many believe were driven to help impoverished countries like mine, yet have in the past months portrayed victims as oppressors and oppressors as victims through partisan narratives and bankrolled networks. History always smiles upon those who have stood for truth. And so, I am certain that truth will shine upon this proud nation Ethiopia!
Many Ethiopians and Africans looked with optimism at your ascent to the Presidency earlier this year. This optimism has been rooted in the belief that a new dispensation for Africa – US relations will materialize in 2021, and that your Presidency would usher in respect for the sovereignty of African nations and nurture partnerships based on mutual growth and in depth reading of context.
African nations that have broken free from the shackles of colonialism starting from the 1950s have continued to resist the chains of neocolonialism that is manifesting itself in various overt and covert ways. Despite escaping the yokes of colonialism, Ethiopia now struggles with its mutation. As a founding member of the United Nations and the Organization for African Unity (now African Union), Ethiopia remains a proud nation that through its sons, daughters and kinship with other African nations, is determined to meet our current challenges with the resilient and indomitable spirit that defines this great nation.
Developing nations, like Ethiopia, have been expectant that a new course in the US’s foreign policy will be charted, departing from the influence of individuals that have entrenched themselves into the politics of other nations. A foreign policy that can extricate itself from decisions made based on key policymakers and policy influencer’s friendships with belligerent terrorist groups like the TPLF and the narrative distortions of lobby groups. We have seen the consequences and aftermaths of hurried and rash decisions made by various US administrations that have left many global populations in more desolate conditions than the intervention attempted to rectify.
It is essential to point out here that Ethiopia will not succumb to consequences of pressure engineered by disgruntled individuals for whom consolidating power is more important than the well-being of millions. Our identity as Ethiopians and our identity as Africans will not let this come to pass. The humiliation our ancestors have faced throughout the continent for centuries will not be resuscitated in these lands upon which the green, gold and red colors of independence have inspired many to successfully struggle for their freedom!
God bless Ethiopia and its people!
September 17, 2021
六本木／KEIKO KOMAギャラリーにて