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金木犀の香りに
遠い昔を思い出す
胸の内を辿ると
この香りを知っている魂と出会う
いつの時にか再び会えると疑うこともなく生きていたこと
国を失った悲しみは
延々と受け継がれ
後世に生きる人の胸の内に刻まれ
ぽっかりと空いた
穴を埋めようとし
再び悲しみを繰り返す生き方となること
全ては過去であり
今は気づき
受け止めれば
消えていくこと
金木犀の甘い香りに包まれ
亡き父を想い
亡き母を想い
遠い昔まで辿り
解放の時を迎える
いつも忘れない金木犀の香り
香りを手掛かりに
内面深く辿り
遠い昔を辿る
全ては今に融合し
生きる力と変わる
そして未来へと