世界伝説 第69弾

イラン、サーダバ宮殿にて予想もせず、2日間連続いだきしん先生のコンサートが開催出来る事となりました。1日目は、日本からのお客様はお見えになりませんでしたので、イランの現地の方々がご参加下さいました。皆様、大変感動して下さっておられたのですが、終わる直前にはほとんどお席が空いている事に、終わった後に気づき、驚いたのです。理由は「コンサートはずっと聴いていたかったけれども、寒すぎて…」とおっしゃっていたと聞きました。本当に寒かったのです。私は、どの様にしコンサートをきちんと聴き、最後までいれるかという事を必死で取り組んでいました。氷点下20度は超えていたと感じます。その様な天候の身支度をしていなかったのです。身が凍える程寒い中、演奏を聴かせて戴きました。何より演奏される、いだきしん先生は紋付き袴という出で立ちですから、防寒着ではないのです。寒いも暑いもなく、生命賭け、人類の未来を切り拓く為に渾身のエネルギーをもって演奏して下さるのです。その演奏を前にし、寒いと凍えている自分はあまりに愚かでありますので、大いなる存在とひとつになり、きちんと聴いていく事ばかりに努めていました。レバノンからガジ教授やネメさんも来て下さっていました。

皆で一生懸命取り組んでいくという事は、本当に平和を創っているという確かな力を感じます。レバノン人とイラン人は歴史的に何か争いの関係があったのかと推測しましたが、よくぶつかりました。レバノン人は、そのまま感情を表しますが、イラン人は、まずは相手を受容し解決の道を作ろうとする方々と感じます。もちろん、私が会った方々ですから、全ての人がそうであるかは分かりません。歴史から来る気質であるのだという事を色々な国の方々と一緒にコンサート開催に向かっていますと、しみじみ歴史により作られている事を感じるのです。故に、いだきしん先生のコンサートでひとつに融合し、愛を経験する事は、その国々の歴史も同様に変わっていくのだと、自分はいつも生命で感じ、見えもするのです。コンサート開催は、過去を解放し、新しい人類史を創ると自分では、はっきりと分かっています。私も、気持ちを隠す事や、誤魔化す事は出来ない性格なので、気持ちは、はっきりと表現しますので、レバノン人とは気性は合うのです。やる事も早いですので、とてもテンポも合うのです。このまま、気性が合いながら平和を創っていければ何よりと考えます。もちろんイラン人とも心通じ合いながら、共に動いていけます事はありがたい事と感謝します。イラン人はとても賢い民族といつも感じています。ストレートに表現し、相手が不快になる様な事はおっしゃらないで、思慮深く物事を進めていく事には、いつも感動しています。

色々な国の方々と一緒に平和を実現する、いだきしん先生のコンサート開催に向かい動いていけます事は、多くを学びます。そして、開催出来た時は、歴史は変わり、世界は変わっているのです。これ程、生きがいがあり、やりがいのある活動はありません。この度も、色々レバノン人とイラン人がぶつかる所は何度も目にしましたが、最後はひとつになり、仲良くコンサートの成功を喜び合える事は、大変嬉しい事でした。この度、宿泊したホテルでヒズボラのリーダーにお会いしました。私の事をご存知の様でした。ご自身の電話番号が書かれた名刺を下さいました。ヒズボラはレバノン南部で活動している組織です。レバノン人は「ヒズボラがいなければ、生きていけなかった」とおっしゃいます。イスラエル軍から攻撃を受けた時に「ヒズボラが食料を配ったり、衣類を配ったり、家を建て直したりと活動してくれたので助かった」と皆様おっしゃっています。外では、アメリカにテロ組織とのレッテルを貼られてしまって、誤解を受けている事が多いと感じます。行っている事の実態と、評価される事のあまりのギャップに大変驚きました。この時お会いしたヒズボラのリーダーは、とても爽やかな笑顔でいらっしゃいました。ほんの一言、二言の言葉を交わせただけで、清々しい体感が残ったのです。この様な体感の人は、本当に人の為や社会の為に活動されているのだと感じました。イランも色々な言われ方をされている国であります。真の事が真のまま現れる世界となれば、今の様な戦争を繰り返す事はなくなるのだという事を、いつも身に沁み感じます。コンサートを開催する事が平和を創るという事は、中々ご理解頂けませんが、人間の内面が変われば、取り巻く環境は変わるのです。イランのハタミ大統領がおっしゃっていた事「戦争が繰り返され、問題、課題が山積する世界をどの様に解決していくのか。外側からは変えられない。人間の中身が社会を作るので、人間の内面が変わらなければ、世界の問題は解決しない。」という内容の演説をされていた通りなのです。いだきしん先生のコンサートが世界の平和を実現すると見出し、私は人生賭けコンサートを開催しています。世界各地で共に開催する仲間が増えていく事は、大いなる喜びです。寒い中、いだきしん先生は渾身の演奏をして下さいました。

レバノンから来た、ガジ教授やネメさん、イランの仲間達と心ひとつにコンサートを経験させて戴きました。そして、また明日のコンサートへと、皆で明日を楽しみにし、コンサート会場を去ったのです。続く…。