イラン、サーダバ宮殿にて予想もせず、2日間連続いだきしん先生のコンサートが開催出来る事となりました。1日目は、日本からのお客様はお見えになりませんでしたので、イランの現地の方々がご参加下さいました。皆様、大変感動して下さっておられたのですが、終わる直前にはほとんどお席が空いている事に、終わった後に気づき、驚いたのです。理由は「コンサートはずっと聴いていたかったけれども、寒すぎて…」とおっしゃっていたと聞きました。本当に寒かったのです。私は、どの様にしコンサートをきちんと聴き、最後までいれるかという事を必死で取り組んでいました。氷点下20度は超えていたと感じます。その様な天候の身支度をしていなかったのです。身が凍える程寒い中、演奏を聴かせて戴きました。何より演奏される、いだきしん先生は紋付き袴という出で立ちですから、防寒着ではないのです。寒いも暑いもなく、生命賭け、人類の未来を切り拓く為に渾身のエネルギーをもって演奏して下さるのです。その演奏を前にし、寒いと凍えている自分はあまりに愚かでありますので、大いなる存在とひとつになり、きちんと聴いていく事ばかりに努めていました。レバノンからガジ教授やネメさんも来て下さっていました。
皆で一生懸命取り組んでいくという事は、本当に平和を創っているという確かな力を感じます。レバノン人とイラン人は歴史的に何か争いの関係があったのかと推測しましたが、よくぶつかりました。レバノン人は、そのまま感情を表しますが、イラン人は、まずは相手を受容し解決の道を作ろうとする方々と感じます。もちろん、私が会った方々ですから、全ての人がそうであるかは分かりません。歴史から来る気質であるのだという事を色々な国の方々と一緒にコンサート開催に向かっていますと、しみじみ歴史により作られている事を感じるのです。故に、いだきしん先生のコンサートでひとつに融合し、愛を経験する事は、その国々の歴史も同様に変わっていくのだと、自分はいつも生命で感じ、見えもするのです。コンサート開催は、過去を解放し、新しい人類史を創ると自分では、はっきりと分かっています。私も、気持ちを隠す事や、誤魔化す事は出来ない性格なので、気持ちは、はっきりと表現しますので、レバノン人とは気性は合うのです。やる事も早いですので、とてもテンポも合うのです。このまま、気性が合いながら平和を創っていければ何よりと考えます。もちろんイラン人とも心通じ合いながら、共に動いていけます事はありがたい事と感謝します。イラン人はとても賢い民族といつも感じています。ストレートに表現し、相手が不快になる様な事はおっしゃらないで、思慮深く物事を進めていく事には、いつも感動しています。