世界伝説 第67弾

五女山の麓の朝鮮族の学校にて、五女山での「高句麗伝説」の打合せをしました。子供達が遊ぶ光景を見させて戴きました。教室も一つ一つ回らせて戴きました。五女山の麓の空気が流れる中、学ぶ教室一つ一つの空気は、今でもよく覚えています。

最後に沢山の寄付金を依頼された時に、私の五女山への夢が汚される様な感覚となり、とても辛くなってきました。この話には乗れないと、次第に感じ始めました。いだきしん先生も同じお考えだったので、これ以上、話を進める事は控えました。五女山での「高句麗伝説」開催の夢は消えましたが、8年ぶりに五女山に来る事が叶いました事、真にありがたく、喜びで一杯でした。夢の実現に向け、また新たな道を探していこうと、新たな気持ちが生まれました。この度は、韓国の李さんに道を作って頂きました。大変不思議な経験となりましたのは、この度の事が実現する前に、夢に見た事が蘇るのです。韓国の有名な俳優さんが運転する車に乗せて頂き、五女山に行くという夢を見たのです。あまりに鮮明な夢で、脳裏に残って忘れる事が出来ない夢でした。夢はシンボルで現れますので、韓国の夢の俳優さんは、李さんであったのだと気づきました。8年ぶりに叶った五女山への道は、夢で見た通り、韓国の方に連れて行って頂いたのです。高句麗の地は、現在、朝鮮族と満州族の人々が住んでいる地と聞いています。朝鮮族の方にお会いした時に「先祖は高句麗ですか」と尋ねました。「韓国」と答えられました。高句麗の人々は、高句麗が滅んだ後、この地からは離れ、この地は暫く無人の地であったと知りました。次第に犯罪者や流人が入ってくる様になり、再び人が住むようになったと知りました。高句麗滅亡後、暫く無人であった地だったのだという事が分かり、高句麗人はこの地にはいないのだと改めて知ったのです。今、この地に住む朝鮮族の人は、韓国から来た人と知りました。

8年ぶりに登った五女山城は、やはり全てがまるで変わったと感じました。1998年5月、初めて訪ねた時、山道を歩いていると、突然、五女山城の城壁が現れたのでした。この度は、駐車場まで車で上り、車を降り999段の階段を上がって五女山城に入りました。あの時に見た城壁は何処であったのかと探しました。「ここだ」と感じる場所がありました。暗い森の中、恐る恐る城壁に手を当てメッセージを聞いた事を思い出します。今は、明るく拓かれた空間に、その城壁がありました。あの時と同じに手を当て、メッセージを聞きました。五女山城では、何処からも「生命ひとつ、愛」というメッセージが聞こえます。

五女山城は「生命ひとつ、愛」で生きた地である事がよく分かります。世界遺産に登録され、東明王様の宮殿跡という標識が作られていました。野原としか見えない場所ですが、ここに東明王様が暮らしておられたのだと感じ、その地に立ちました。目を閉じると「光と光が出会い、新しい世界が生まれる」世界平和実現の光景が見えました。

この光景は、エチオピアのアクスムでも見た光景です。世界の平和が実現する光景です。五女山城の東明王様が暮らした地は、世界平和実現の光景が見える地である事に、喜びを感じました。そして、その様な御方の子孫である事の、自分の人生の神秘的な事を同時に感じました。3歳の頃から世界の平和を願い、祈り続けてきたのは、源である東明王様がその様に生きたからと見え、一本の道が見えてくるのです。人間も、動物も飲んだ水と聞く池もありました。五女山城では、人間も動物も一緒に暮らしていたのだと感じます。

途中、断崖絶壁の岩の間を通ります。直滑降の道なので、とても危険です。が、東明王様もここを歩いたのだと感じると、嬉しく、力が湧いてくるのです。

東明王様と同じ道を歩けるだけで幸せ、と感じ心はときめくばかりです。五女山城の道は、2000年前には東明王様が歩いた道なのです。2000年後であっても、同じ道を歩ける事は本当に幸せであると、生命は喜びばかりがあふれて参ります。昔は、何を食べ、どの様に暮らしていたのかと想像します。この地は、冬は寒く氷点下20度位になると聞いています。暖房もない時代に、高句麗人はどの様に暮らしていたのかと想いを馳せるのです。「生命ひとつ、愛」よりなかったのだと生命で分かります。また、宇宙エネルギーを受け、異次元空間で生きていたのだとも感じます。風は、宇宙からの風と感じ、次元を超えた風と感じるのです。五女山の風に吹かれるだけで、幸せで、生きている事の尊さ、不思議さ、神秘的な事を感じるのです。私は、五女山の風が大好きです。五女山の風に吹かれると、只々嬉しく、喜び生まれ、満面の笑みになるのです。五女山から眺める「龍の爪」といわれる湖は、真に「龍の爪」の様な形をしています。東明王様も眺めたであろうこの景色を、自分も眺める事が出来、嬉しいばかりです。

全ては東明王様の魂を感じ、2000年の時を超えて東明王様に出会い、共に歩いている様です。真に幸せな五女山城でのひと時です。続く…。