世界伝説 第141弾

ヒマラヤからニューデリーに戻りグジャラートへと向かいました。初めて降り立つ地です。マハトマ・ガンジーの故郷と聞いております。ニューデリーでガンジー博物館を訪れ大変感銘を受け、心から尊敬の意を表したい御方でありました。その御方の故郷に来れましたことをとても光栄に感じ、心から感謝します。

ニューデリーの「高句麗伝説」の時に製作を担当してくださった会社の社長さんはアマンビールさんという若い男性です。グジャラートではアマンビールさんのご家族にお会い致しました。お兄様、そしてお父様、お母様にお会いし夕食に招いて頂きました。

電気も何もない所で、一つの小屋のような所で皆で食事を頂きました。ベジタリアンと聞いておりましたので、私にはありがたいお料理でありました。何を頂いたかは申し訳ないことに覚えがないのです。ただその空気とお野菜ばかりで作られるインドのお料理が、全て初めての経験でしたので驚くことの連続だったのです。電気もない所で皆でお料理を頂くひと時は、とても温かくぬくもり溢れていました。温かいおもてなしを頂き本当にありがたい気持ちで一杯でした。翌日は私が望んでいましたインド綿とか、インドの工芸品を販売しているお店に連れて行って頂きました。工場にも連れて行って頂きたいとお願いしていました。

アマンビールさんのお父様にお連れ頂きました。道中いだき講座のお話や先生のことをお話しさせて戴きました。するとインドでは今、欧米の教育が進み優秀な子供達がたくさん居るけれど精神性が失われ、インドの未来は危ないと案じられているお気持ちをお話しされたのです。いだき講座をインドの大学で、授業とし行ってもらえたら、インドの未来は明るいとおっしゃったのです。やってみることは可能でしょうかとおっしゃったのでした。 私は驚喜しました。素晴らしいお考えと感動したのです。インドで、インドの大学の授業にいだき講座があるのならば、それは優秀な人材が育つでしょう。生まれつきの運命が解かれるのですから、体力の限界も能力の限界も運の限界も無くなるのです。本来の力をそのまま発揮できる若者が担う未来は希望と見えたのです。 私は自分の人生を何に賭けるかは常に考えています。世界平和実現の為に賭け、いだきの仕事をし、NPO高麗の活動をしています。インドの大学で、いだき講座を開講できるのならば私はインドに移住してでもやってみたい気持ちが生まれたのです。私自身はとても清潔な場所でないと体の具合が悪くなったり、居心地が悪くなってしまうところがあります。弱点と考え、直したいという気持ちはあっても中々直らないで今まで来ています。インドでは不衛生と感じる場所も多く見ています。自分がここで暮らしていけるかどうかと考えれば不安が生まれます。が、インドの若者がいだき講座を受講し精神性高く、人間性溢れ素晴らしい能力を発揮しインドのリーダーになるならば、世界のリーダーにもなり得ると見えたのです。その為に働けるならば、この生命は本望だという気持ちがあります。私は是非やってみたいと申し上げました。いだきしん先生も具体的にそうなるならば考えてくださるご様子でした。アマンビールさんのお父さんに是非話をして勧めて欲しいと申し上げました。とてもワクワクする話し合いでした。夜にはヒンズー教の野外劇場に連れて行って頂きました。ヒンズー教の誕生物語が演じられていました。空を見上げると神話の時代のような三日月が輝いていました。とても神秘的な月でした。この月を見て生きるインドの方は俗世に生きることなど考えないのではないかと、ふと感じました。この月と輝く星と夜空を眺め暮らしていたら、この世の次元を超えて神話の時代に生きているような感じがしたのです。これから新たな神話が生まれる音が聞こえるようでした。とても神秘的で心が高鳴る空間でした。演劇から、ヒンズー教が生まれた背景を理解しました。一人の方の奇跡によって始まったことはよく分かりました。それが今、インドの大半の方が信じる宗教となっているのです。空を眺めながら人生を考え、人間とは何かを考えました。演劇が終わり席を立ち帰路に着く時、人々が並んで出口の方に向かっています。その流れの中で、ふと隣にいた赤ちゃんが突然私の胸に飛び込んできました。私はその子を抱っこしました。可愛くて、可愛くて歓声を上げました。その子のお母さんは笑って見守ってくれました。よその国の人間に赤ちゃんを抱かせてくれるお母さんて、何て優しいのかとその微笑みに涙しました。赤ちゃんと私の生命はひとつでした。この子達が生きていける社会を作りたいと心の底から気持ちが湧き出づります。暫く抱っこをし赤ちゃんと離れました。とてもかけがえのないひと時でした。神秘的な月夜に、可愛い赤子を抱っこし、全ての生命はひとつであることを経験できました。忘れられない夜です。

 グジャラートでの「高句麗伝説」コンサート開催候補地にも連れて行って頂きました。川の畔でした。良いも悪いもなく現地の方がお考えくださっていることに従うという気持ちでいました。またピアノコンサートを開催するお話も進みました。ピアノコンサートの会場も下見に行きました。野外劇場でした。

そこに私の苦手な動物がいっぱいいました。嫌な予感がありましたが、過去の巡りは昨年のインドのニューデリーのコンサートにて終わったと自分では認識しています。過去の巡りやサイクルで生きていたら、世界は終わると自分は見えていたのです。それが2012年12月と見えていたのです。その前に「高句麗伝説」コンサートをニューデリーで開催できましたので、そのサイクルは変わり始めていると自分で感じています。過去は私の苦手な動物が現れると「やめなさい」と言われてるように感じました。必ず話は壊れていきました。この時も、ここのコンサートは壊れるのかと一瞬心配しましたが、昨年でこのサイクルは終わったのだと自分の中で感じ、ここではきっとできるという気持ちが湧いていました。自分が苦手であるかどうかはどうでも良いことであるとは重々承知しています。大いなる存在に全て任せ委ね生きる人生を生きていきたいのです。グジャラートでの希望ある滞在を終えて、日本に帰りました。私はアマンビールさんがいだき講座を受けたら良いと感じたのです。そしてお勧めさせて戴きました。彼は二つ返事で受けると即答しました。とても嬉しいです。グジャラートでのコンサートの前に日本に来て頂き、アマンビールさんだけのいだき講座を行うことが決まりました。続く。。。