2013年はインド、グジャラートでの「高句麗伝説」コンサートの開催が決まっていました。下見を兼ね、以前よりヒマラヤの子供達が住む施設に行く約束をしていましたので、約束を守る為に行く事を決めました。ヒマラヤの山の中と聞いていましたので、ホテルは用意して下さるとのことでありました。どの様なホテルに泊まれるのか想像もつきませんでした。私は、ホテルが居心地が悪いと一睡も出来ず、体がとてもしんどくなりますので、いつも居心地の良いホテルを選ぶ事を優先しています。この度は用意して下さるとのお申し出があり、こちらでそれ以上尋ねる事も出来ず、どの様なホテルであっても大丈夫なようにと備えたのです。洗面用具からタオル、パジャマ、普段であればホテルに備えついているものまでも日本から用意したのでした。何がなくてもこの鞄があれば夜を過ごせるという気持ちで、キャンプに行く様な気持ちで準備をしました。身につける衣類もインドの衣類と聞いたものを沢山買い、マーブリングしたものでした。女性である私にはとても楽な衣類でありました。再びインドへ行く日が訪れました。ニューデリーで昨年のニューデリーでのコンサートの時に私達を招いて下さいました、シンさんご夫妻にお会い致しました。シンさんは最初、インド中でコンサートを開催しましょうとおっしゃって下さいました。全ては自分が行うとおっしゃっていたのです。が、昨年のコンサートの時もそうでしたが、私達には必要ではないと思われる事にお金が使われる事が多く、とてもこの事を気にしていたのです。NPO法人ですので、皆様のご寄付でコンサート開催費用も賄っていくのです。そのお金は必要なものより使えないと私は常に考えています。私から見ると必要がないと感じるものに沢山の費用が使われる事がとても辛い事でした。この事はお話させて戴きましたが、インドにはインドのやり方があるからという事で相談の余地はありませんでした。ニューデリーの時はこの事があったので、一度行く事をやめようと考えたのでした。その時、いだきしん先生からインドで開催する事により歴史が解明、解放されていく事のお話を伺い、やる意味があるとよく理解し覚悟して開催する事にしたのでした。その流れの中でありましたので、インドではインドのやり方があるというお言葉に従い行ったのです。が、2度は同じことは出来ない気持ちでいました。そんな時に、いだきしん先生が昨年のコンサートの時にコンサート開催の準備を担って下さった会社の社長がとても若い活動的な方でありましたので、その方に相談してみたらいいとアドバイスを下さいました。その方の出身地がグジャラートだったのです。次のインドでのコンサートはグジャラートで開催する事になったのです。この事はシンさんにとってはとても不愉快な事だった様です。が、いだきしん先生がきちんとお話しましたので、私達は予定通りグジャラートでコンサートを開催する事を進めますと申し上げたのです。
少し気まずい気持ちが残りながらヒマラヤへと向かいました。生まれて初めてヒマラヤの大地に降り立ちました。昨年、ニューデリーで会った子供達が出迎えて下さいました。私はその姿を見ただけで嬉しくて、再び会えてよかったと涙溢れるのでした。
ヒマラヤの大地はとても神聖なエネルギーに満ち溢れ、空気も美しかったです。山道を車で登り、シンさんの奥様が作られた施設に到着しました。
施設でも車に乗り切れなかった子供達が沢山待っていて下さいました。皆に会えてとても嬉しいです。言葉は通じませんが気持ちが通じ合える子供達です。とても明るく、元気でいる姿が嬉しかったです。子供達は自分達の学校や住まいを案内して下さいました。
年齢の上の子が小さな子供達の面倒を見ているそうです。昨年抱っこした時に重荷を受けた小さな子供は、元気でいたのでとても安心しました。その小さな子供の面倒を高校生の御2人の一番年長の女の子がみているのです。何とも温もりを感じ、皆で助け合っている姿に感動しました。自分達で野菜を作り、色々なものを作っている事を見せてくれました。