2008年10月はアルメニアにて「高句麗伝説」コンサートを無事に開催出来、「宇宙の生まれる3段階前の世界」の詩を初めて詠ませて戴けました事に身が震える程感謝しています。これで世界は変わると大いなる希望が生まれます。新しい世界が拓かれ、11月にはレバノンへと旅立ちました。「心模様作品展」と「大地の声」コンサートを4回開催する予定で向かいました。ドバイにて乗り換えの時に、いだきしん先生は同行したスタッフ全員を集めました。ボランティアスタッフもいますし、音響や照明を依頼した業者の人もいらっしゃいます。ボランティアスタッフは、日頃から共に活動し、身内の様な人達ばかりでありますが、仕事を発注し請け負う業者の人はまた違う関係性であります。同行する全ての人を集めて、いだきしん先生はお話下さいました。これから行くレバノンは、いつ何が起こるか分からない大変危険な状況にある事をお話下さり、この度はホテルと会場以外は出歩かない様にとお話下さったのです。いつ何が起こるか分からない危険な地に行くという事を重々自覚してほしい、とのお話でした。そして「高麗さんは好きでいくのだからいい。自分はこの様に生きているから行くよりない。そして、皆さん一人一人は高麗さんに会ったので行く様な巡りになってしまっている。」とお話下さいました。一人一人、人生を考え、生命大事にしてほしいという事をお話下さったのです。私は、先生のお話を心に受け、心身を正しました。ベイルートに着き、いだきしん先生のお話が身に沁みました。とても緊張し、体が震えてくるのでした。丁度、お金をおろす必要がありホテルの中にあるATMに行こうとしました。ホテル内ではあっても一度ホテルから出て、違う入り口から入っていくのでした。ほんの短い距離、外に出ただけで恐怖を感じ、私は急いでホテルの中に入ったのです。結局お金はおろせず、再び急いでホテルの部屋に戻ったのですが、一瞬であっても全身が恐怖に震えた事に驚きました。ベイルートでの「大地の声」コンサートは、私の詩集のアラビア語版の出版記念を兼ねてのコンサートでした。いだきしん先生は、早めにリハーサルの為に会場に行かれました。
私は、ヘアセットとメイクをしてから会場に行く事となりました。レバノンでは、いつもNPO高麗のスタッフである俳優のネメさんの奥様が私のヘアセットとメイクをして下さいます。奥様の美容院へ行く予定でしたが、外に出る事に恐怖を感じ、私の部屋まで来て頂く事になったのです。ネメさんの奥様とアシスタントの女性がお二人来て下さいました。アシスタントの女性はイスラムのヘジャブをかぶっていました。お二人の女性がヘアセットをしてくれている時に、女性達のお体を感じた時、緊張と恐怖に震えました。この地で生きる事は常に緊張と恐怖の中で生きていく事に悲しみを感じ、涙が滲みました。ずっと緊張と恐怖の中で生きていると、もしかしたらそれが当たり前になってしまうのかもしれないと感じると、尚悲しい事と感じました。