世界伝説 第79弾

「東明王様が生き変わり蘇える」経験をし、認識もできたブルガリア2回目の「高句麗伝説」コンサートから人生は大きく拓かれました。生命のうちで起こっている事、又、目には見えなくとも現実では起こっている事を正確に認識する頭の働きがなければ生きていけない事はこの50日間の出血を経験し身に沁み分かりました。東明王様が生き変わり、蘇った事を分かった時、体の中心軸が変わったと感じました。地球の地軸が変わったと感じたのは、自分の体の中心軸が変わったと感じた事なのかと考えます。中心軸が変わった時に、今まで自分を否定したり目に見えない世界が見える事を打ち消したりと余計な事をしていた頭が痛み始め、頭を上げている事すらできない位酷い頭痛に襲われました。その日はルーマニアへ行く日でした。ルーマニアのギュルギュウ市には私が泊まれるホテルがありませんでしたので、ブルガリアのホテルからルーマニアへ通う事にしました。

陸路で国境の検問所を通過しました。パスポートを見せなければいけない時、余りの頭痛に頭が上がらないながらも、必死で頭を上げた事をよく覚えています。自分の頭を抱えていないと頭が上がらない程酷い頭痛だったのです。ルーマニアへの道中、ランチの為にレストランへ入り椅子に座っている時、頭を上げて座れず、頭を抱えて辛うじて持ち上げる様な格好をしていました。同行したスタッフが笑って言った事を覚えています。「高麗さんてこういう人なんですか」と笑いながら言ったのですが、私は普段はこうではないと、こうである訳がない、頭が痛くて耐えられない事を伝えたのでした。頭が割れる様に痛くて、大変な苦痛を感じていました。ギュルギュウの市役所にて記者会見が行われる予定でした。

記者会見場に入り、椅子に座った頃から割れるような頭痛が消えて、普通に椅子に座る事ができ、心から感謝に溢れました。記者会見にていだきしん先生への質問に答えられたいだきしん先生のお言葉は今でもずっと心に残っています。記者は「貴方は何人まで受容できますか」と尋ねました。いだきしん先生は「何人でも。たとえここに世界中の人がいても一人一人の事を全て受容できる」とはっきりとおっしゃいました。この様な事をはっきりと表現できるいだきしん先生の存在は、この世の奇跡と感じます。次の質問は「コンサートで何を表現しているのですか」でした。いだきしん先生は、「人間の心は宇宙よりも広い事を表現しています」とお答えになられました。このお答えも素晴らしいお答えと感動しました。世界中の人を受容でき、人間の心は宇宙よりも広いという事を表現していると言う御方の演奏を聞いてみたいと感じない人はいないでしょう。この事実を受け止めた時に、私は夢を見ている様な気持ちになるのでした。その様な御方に出会え、こうして共にコンサートをさせて頂けます事は夢の又夢の、夢にも見る事のできなかった事なのです。この人生に心から感謝の気持ちが溢れます。私に質問してきた記者は、「貴方は日本語で詩を詠まれます。言葉が通じない所で何によって伝えていくのでしょうか」私は即座に「魂です」と答えました。記者は膝を叩く様にし喜び、「その通りです」とおっしゃいました。そしてすぐに私にマイクを向けてきました。ラジオ局の記者だったのです。今から日本語で詩を詠んで下さいとおっしゃり、マイクを向けたのです。私は詩を詠ませて頂きました。日本語で詠みましたが、魂で通じたようです。記者は涙ぐむ様にし大変喜んで下さいました。素晴らしい記者会見となり、私は頭痛もすっかり消え、元気一杯になりました。次は、コンサートの日にここに又来るのです。国境検問所を通過し、ブルガリアに戻りました。リハーサルの日、突風が吹き雷雨となりました。ブルガリアの時も豪雨となったのです。スタッフは楽器を出したりしまったり、大変であると聞きました。ギュルギュウでも準備をし終わったと思ったら、雷が鳴り土砂降りの雨が降って来たと聞きました。いだきしん先生は、お祓いとおっしゃいました。檀君が現れお浄めをしているのだとお聞きすると、神々まで現れ共に動いて下さっている事に大いなる力を与えられます。その様なコンサートができる事は真にありがたい事と深く感謝の気持ちが溢れます。ルーマニアでのコンサート本番の日が訪れました。市庁舎の一室を借り、身支度をしていました。担当者の女性が入ってきて私の姿を見た時、やっぱりプリンセスだと大変喜んで下さった事をよく覚えています。この瞬間、一気に心が通じ合い親しくなったのです。清らかで美しいコンサートでありました。空間はどこまでも澄み、天女が舞い降りてきた様な体感がありました。コンサート終了後に、子供達が並んで待っていました。日本語を話せるルーマニア人の通訳の人が「一期一会なので是非会ってあげて下さい」とおっしゃいました。正しく一期一会です。生涯で一度しか会えないかもしれない方々とお会いしているのです。子供達の瞳が輝いていたので私はとても嬉しく感じました。子供達が希望を持って生きていける平和な社会を創りたく活動しています。コンサートが終わった時に喜び、挨拶に来てくれる子供達の瞳が輝いている事は生命の喜びです。とても清々しいルーマニアでの「高句麗伝説」コンサートでした。続く…。