2009年3月は今度はロシアのモスクワへ行きました。モスクワの空港に着いた時に広大な大地に大きな木がそそり立つ風景を見、懐かしく感じました。ロシアは隣の町に来たような感覚になります。モスクワにて、アルメニアの方からご紹介頂きましたロシアに住むアルメニア人にお会い致しました。女性の方でした。コンサートを開催したい主旨はお話しさせて戴きましたが、中々本質的な所が通じない感覚があり、この話が成立するのかどうかという不安のままにお話し合いを進めました。夜にはクレムリンでのバレエのショーに連れて行って頂きました。ロシアのクレムリンに入ることだけでも緊張しましたが、初めて見るバレエも緊張しながら見ていましたので気づけば終わっていました。このクレムリンの会場でコンサートを開催したらどうかというご提案がありました。それは大変素晴らしい事と考えましたが、使用料金が1億円と聞いた時には、即座にやる意味がないとお答えしたのです。クレムリンでコンサートを開催すれば世界に伝わっていくということ、知名度が上がるのでということでご提案頂きました。私達は知名度を上げる為にコンサートを開催するのではなく、世界の平和を実現する為に開催するということを再度お話し致しました。やっと話しが通じてきました。そしてご自身のお子様の話しをし始めたのです。いだきしん先生のはたらきをきちんとご理解頂ければ、たくさんの方が助かることを自分の経験からもお話しさせて戴きました。彼女は涙を流して聞いてくださいました。改めて会場を見つけ直すということで、その時は話し合いが終わりました。私は赤の広場に立った時に、ここでコンサートがしたい気持ちが生まれました。
私がやりたいことは世界の平和を実現することです。人間の生きる世界を作りたい気持ちが子供の頃からあり続けます。赤の広場で開催できる時はロシアの状況も世界の状況も変わっている時であり、また開催実現できた時は変わっていくということが見えるのです。中国の天安門広場に行った時も同じように感じました。大きな広場で世界平和実現の為のコンサートが開催できた時には世界は変わると見えるのです。そんなことを考えながら赤の広場を歩いていました。こんな時が自分には未来に夢を馳せ、生命が躍動する時なのです。