レバノンではいよいよ最後となりました4回目の「大地の声」は、イスラエル軍の攻撃により最も被害を受け、沢山の方が犠牲になったイスラエルとの国境の街ビントジベイルでの開催でした。ビントジベイルの議長さんが、沢山の方が亡くなったので、いだきしん先生に来て頂き慰霊を、というお気持で依頼されたのです。
お気持ちを受け、開催させて戴くことにしました。いだきしん先生によってよりその地を癒す事や沢山の亡くなられた方々の霊魂を慰霊する事は出来ませんので、私はこの様な機会があります事はとてもありがたい事と感じるのです。それ以外に解決する事はなく、悲しみや苦しみ、辛さ、恨みは子孫に受け継がれていくのです。先生によって受け容れられ全てが解放されていく事は、今ある山積する問題の根源解決となると分かっています。ましてや人間の悲しみや恨みは何によっても癒される事はないと考えますので、いだきしん先生に受け容れられ、解放されることは今まで人間が経験した事がない真の解決となります。ビントジベイルへ行く時はパスポートを持参するようにと言われました。少し緊張しました。又、ランチは議長さんのお宅でしますとお聞きしました。私はブルガリアにて手料理のお料理を沢山頂き3日倒れてしまった経験がありますので、コンサート前は万全に臨む為にお食事は断る様にしたのです。その事をお伝えさせて戴くと、レストランがないのでそこで頂くしかないときっぱりと言われ、相談の余地はありませんでした。そうであるならと受け止め、少し不安でしたが、ビントジベイルへ出発の朝がやって来ました。支度をし、パスポートを持ち、いつもより緊張しホテルを出ました。道中も緊張しました。ビントジベイルが近づき、街並みを見ているとレストランがないのはよく分かりました。そしてビントジベイルに入れば、街は破壊されているのです。
レストランがあると思っていた自分の浅はかさを恥じました。議長さんのお家の周りは破壊されていましたが、議長さんのお家は破壊されずに建っていたのです。スタッフ全員をランチに招いて下さいました。テーブルに並べられたレバノンの家庭料理は、見た目も美しくとっても美味しそうに見えます。議長さん自らお料理を運び、私達に振舞って下さいました。手作りのレバノンの家庭料理の美味しかった事は忘れる事が出来ません。私はどこの国が一番食事が美味しかったかと問われると、必ずビントジベイルの議長さんのお宅のお料理と答えるのです。とっても美味しかったのです。そして、心から温かくおもてなし頂いたので緊張もなく、楽しく豊かな気持ちでお食事を頂く事が出来た事は忘れる事が出来ません。スタッフ皆で喜び感謝しました。楽しいランチタイムを過ごさせて戴き、ビントジベイルの街を車で案内頂きました。大半が破壊され、見るも無残な大変悲しい状況です。ある丘に立ちました。丘の向こうはイスラエルと聞きました。美しい風が吹き、次元を超えた世界を感じます。この美しい地と風を何と表現出来るのかと、風に吹かれながら内面を辿りました。突然、ここにイエスキリストが歩いておられたらぴったりと感じたのです。イエスキリストの様な神聖なる存在に合う美しい地でした。イスラエルの国境と聞きましたので、イエスキリストが生きた地はこの様に美しいのだと感じ、感動しました。十代の頃、聖書を読みながら、ナザレやガリラヤ湖を歩くイエスキリストの姿が瞼に浮かび、愛おしい程に会いたいと感じたのです。いつかナザレに行ってみたいと望んでいました。ビントジベイルの丘に立ちて、イエスキリストを感じる事が出来ました事は大いなる喜びでした。