世界伝説 第53弾

2005年は再び12月にレバノンへと旅立ちました。レバノンでの活動は続きます。レバノンにて、一緒にコンサートを開催する為に動いて下さったレバノン大使の友人がブルガリアの人をご紹介下さいました。いつものホテルのラウンジにてお会い致しました。是非、ブルガリアに来てほしい、という依頼だったのです。私は、何故ブルガリアなのかと考えても意味が分からずに戸惑いました。それでも、話し合う中でブルガリアに行くよりない流れとなっていったのです。不思議な気持ちでした。恥ずかしながら、ブルガリアの歴史も知りませんでした。ヨーグルトでは有名であるという事を知っている位なもので、本当に恥ずかしい限りです。ただ、2001年にエチオピアでコンサートを開催する時に、ブルガリア大使館に行かせて戴いた事があります。とても爽やかなご対応をして下さった事をよく覚えています。ブルガリアについては、何も知らないのですが、とても爽やかな印象が残り、私にとってはとても良いイメージをもっています。レバノンでは、次のコンサートの事についても話し合いました。前回お会いした、高名な詩人がおっしゃった様に、ティールで定期的に詩を詠む事で平和が実現する、という事は是非、やってみたい事でありました。また、初めてレバノンに来た時に、とても印象に残った場所はバールベックです。バール神が住むという神殿にて、ピンクの光、黄色の光、青い光、グリーンの光、色とりどりの光が集まり、ひとつになっていく光景が見えたのです。バール神の事は、自分にとっては、とてもつながりがある神様と感じてきました。先生にお会いした頃、高句麗のルーツを調べている時に、自分では見つけられない様な本を人様から頂く事がありました。本を読む中でバール神に行きついた事をよく覚えています。そして、私は「卑弥呼」という物語を書き綴りました。私は、目を閉じると、目に見えない世界がよく見えます。見えるがまま言葉に表し、物語を創ったのです。最後にバール神が顕れた事がとても衝撃的な経験でした。自分の精神の源に通ずると感じてきました。バール神が住む神殿に辿り着けるとは、知らずに辿り着いたので、大変衝撃を受けました。そして、光と光が出会う光景に出会ったのです。ここでコンサートを開催出来れば、平和実現への道となるとも見えたのでした。

レバノンで出会った方々は、次はバールベックでの開催へ向けてと、一緒になって動いて下さいました。レバノンへ行くと、自分では予想もしなかった方々にお会い出来ます。私は、レバノンの伝統スイーツ、バクラワが大好きでした。いつもホテルのティータイムになるとバクラワが沢山並びます。コーヒーと一緒に頂くのが好きでした。バクラワが好きな事を知り、レバノンでの協力者はいつもホテルにバクラワを届けて下さっていました。ベイルートにあるバクラワ工場へ案内して下さった事もあります。バクラワを作る工程を見た時、とても興味深く見入ってしまいました。日本に広めたい気持ちがありましたので、どの様に作るのかを見たかったのです。その時は本気で日本にバクラワ工場を作る気持ちでいました。私は、レバノンが大好きで、魂の故郷と感じています。レバノンと日本をつなぐ事が出来ればありがたい気持ちで、レバノンへ行くとその可能性を常に探り、考えていました。パレスチナの難民キャンプもあります。私は、パレスチナの難民キャンプで女性達が作るパレスチナ刺繍が大好きです。色の組み合わせがたまらなく絶妙で、私の魂が震える程好きなのです。この様な美しいものを作れる人達は、美しい魂の持ち主である事は、パレスチナ刺繍を見ればすぐに分かります。クッションやポーチやポシェット、小物を沢山仕入れ、パレスチナの方々のお役に立てればありがたいとも考え、日本で販売する事も考えました。レバノンの協力者は、パレスチナの刺繍を扱っているお店にも連れて行って下さいました。沢山購入し、日本で販売していました。が、難民キャンプで作っている方々とはお会いする事が出来ず、とても残念に感じましたが、直接お会い出来なくても、その方々が作られた品物が沢山売れる事で、少しでもお役に立てるならばありがたい気持ちでいたのです。パレスチナのドレスも買ってきました。レバノンの民族衣装も色々と買ってみました。何か、日本とつながる道が出来ればとは、常にレバノンに行く度に考え続けていたのです。私は、レバノンにいるだけでうれしくて、心がときめいてならないのです。この地で何か出来ればいい、とも常に考えていました。既に出会った方々は、家族の様にし迎え入れて下さいます。気が合う方々ばかりです。レバノンで活動しながら、パレスチナの問題解決に向け、動きを作っていければといつも願っていました。レバノンへは、数ヶ月に一度は行き続けていました。バールベックの市長さんにもお会いしました。戦争直後であり、コンサートの話が最初は現実的でないと感じられた様でしたが、心の平和なくして社会の平和はないという事は、深くご賛同下さいました。バールベックでのコンサート開催は実現出来るという動きに入っていました。レバノンでは、会う人、会う人皆様と魂出会い、動きが生まれます。この様に生きていければ、本当に幸せといつも感じています。続く…。