世界伝説 第22弾

エチオピアではCNNの取材を受けました。「『9.11』が起こり世界中テロに警戒している今、それでも、この様な状態であってもコンサートを開催しますか」という質問を受けました。私は、コンサートの為に全身全霊で今日まで取り組んで来ましたので、中止という考えは一つもありませんでした。そのままお答え致しました。「私達は、コンサートの為にずっと取り組んできました。このコンサートは、世界の平和を実現する為に開催するものです。人間の内面が取り巻く環境を作りますので、人間の内面が変わらなければ、取り巻く環境は変わりません。エチオピア政府からも貧困や飢餓は社会の問題であり、社会は人間が作るので、そして人間の内面が取り巻く環境を作るので、人間の内面を変えてほしいという依頼によりコンサートを開催するものです。平和を創る為に開催するコンサートを中止にする事は一つも考えていない」とお話しました。インタビューの後、いだきしん先生に「よく言った」と喜んでおっしゃって頂きました。決めた事はどの様な事があっても貫いていく事は、いだきしん先生に会ってからは、当たり前の様に生きてきました。特にエチオピアコンサートは、生命賭けで人類発祥の地へも行きましたし、私にとりましてエチオピア全土を撮影の旅で歩く事は、とても過酷で困難な事でありました。お手洗いがないのは大変な困難でした。そして、食べる物、飲む物も全て日本から持参した物より食べれませんし、飲めませんので、食べ物においても大変注意深く動いてきました。道中も大変過酷でありました。それでも、何の為にやっているのかと考えれば、世界の平和を実現したいからです。過酷な旅や困難な旅を経て、やっとコンサートを迎えるのです。中止にするなど考えられない事であります。そして、内面が変わる事が根源解決でありますので、世界の為にも開催する事はお役に立てるという事を自分自身は、はっきりと分かっています。あとは無事にコンサートを開催するばかりでありますが、大変な困難続きとなりました。何度もコンサートを開催出来るのだろうか、と途方に暮れた事もありました。それでも、開催する事が答えですので、沢山の働きかけと共に実現出来たという事を深く感じています。

 

いよいよ本番に向かい、エチオピアに行った時、ここでは一つ一つ書く事は憚れますが、コンサート開催を断念せざるを得ない様な事ばかりが続きました。ある時、皆でメスケル広場にいる時に、私はスタッフのホテルの心配をしていたのです。その時、いだきしん先生に正されました。ホテルの手配は他の人でも出来るのだから、自分でなければ出来ない事をやらなければいけない、とおっしゃって頂きました。それは、今何が起こってこの様な困難な事が起こっているのかを調べ、分かる事が私のやる事とはすぐに分かりました。私は、生まれた時から目に見えない世界が見えますので、先を阻むものが何かという事を目を閉じると見えるのです。見えた事を、いだきしん先生にお伝えすると、阻む黒いエネルギーは次第に薄れ、なくなっていくのです。すると、現実の状況も変わっていくのです。いつも凄い事と畏れ多く感じています。この様な事が起こる事は、誰も理解出来ないと考えますが、私はずっとこの様な事の連続の中で物事をやり遂げてきたのです。人類の未来を創ろうという働きをする時、その事を阻む、私には黒く見えるエネルギーが阻んできます。闇の世界とも表現しています。その状態を、いだきしん先生が全て身に引き受けてゆかれると変わっていく事の連続で現実もどんどん拓かれて参りました。不可能が可能となっていくのです。どんな時もあきらめず、何が邪魔をしているのかを解明し、解決していく事で新しい世界は拓かれていきます。この時、自分が調べた事が、いだきしん先生に受け容れられ、大変困っていた問題が解決したのです。そして、やっとコンサートを迎える事が出来たのです。コンサート当日、私は鮮やかなカラーの夢を見ました。何とメッカで「高句麗伝説」コンサートを開催している夢です。あまりにリアルな夢でした。そして、とても嬉しい気持ちで胸の内が希望の光で一杯となりました。ただ嬉しくて、私は迂闊にもエチオピア大使に夢の話をしてしまったのです。大使は顔をしかめ、一言おっしゃいました。「この話は二度と人にはしない方がいいです。貴方が疑われますので。」と注意されたのです。よく考えれば、メッカはイスラム教の聖地です。女人禁制の場で、女性である私が「高句麗伝説」というコンサートの舞台に立てる訳がないのです。女の人は外に出るのではなく、中に居るという事を大使の故郷、ハラールで見てきたのです。後から考えますと、この夢はジェンダーの解放であったと分かります。そして、私にとってエチオピアコンサートは、ジェンダーの解放であったと後から理解しました。エチオピア大使が、先生の音を「宇宙と地球をひとつに繋ぎ、地球上のあらゆる境を解き、人類をひとつにする」と表現して下さいました。正に、私にとってエチオピアコンサートは、男女の境が解けるという経験となりました。あり得ない経験をさせて戴くコンサートとなりました。続く…。

 

 

エチオピア大使メッセージ