世界伝説 第77弾

 エブラ王国跡にて突風に吹かれ「宇宙の生まれる前の意志現わる」とのメッセージを受けた事は、強い衝撃としあり続けています。体は大変化を起こし始めました。帰国後すぐのいだきしん先生のコンサートにて、生命全てで愛を経験しました。「宇宙の生まれる前の意志現わる」とのメッセージを受けた後のいだきしん先生のコンサートは、いだきしん先生の働き、存在が現れ、愛に満ちていました。愛の中で、それぞれの存在も現わると経験しました。愛があれば生きていけると喜びあふれ、大いなる希望を抱き、コンサートは感動の連続で終わりました。

終わった直後、体に異変を感じ沢山の出血が起こっていました。今までにない出血でしたので、私は不安で一杯となりました。病院に行こうかと考えました。今まで病院には行く事もなく、薬も飲まずに生きてきたので、私の中には病院に行くという選択肢はなかったのですが、あまりに大量に出血したので一瞬考えたのです。が、すぐにその考えはなくなり、いつも通り過ごす様なりました。翌日も止まらず、結局ずっと出血が止まらなくなっていたのです。5月には「高句麗伝説」100回記念コンサートをシリアのダマスカスにて、そして再びブルガリア、トルノボにて、続いてルーマニア、そしてマケドニアでは、オフリド、ビトラで2箇所の開催が決まっていました。約1ヶ月近い海外コンサートツアーが組まれていました。何日経っても出血が止まらずに不安でありながらも、いつも通り仕事をし過ごしていました。丁度いだきしん先生が、この度シリア全土を歩き、撮影した時の映像に音楽をつけて下さったDVDを下さいました。私は毎日そのDVDを見、聞いていると心が安らぎ、体の痛みもなくなり、出血は続いていましたが、痛みも苦しみもなく過ごす事が出来たので、毎日ずっとDVDを見たり聞いていました。

いよいよ出発が近くなってきた頃、いだきしん先生から、病院に行った方がいいとおっしゃって頂きました。私は、病院に行く選択肢が1つもなかったのです。行ったら海外コンサートに行けなくなってしまうと単純に考えていたのです。なので、行かずにこのまま行くと決めていました。シリアの DVD を見ていると、痛みもなく、心も健やかに過ごせましたので、良い時をずっと続けていくという事を覚えたのです。痛みや苦しみがある様な時を過ごす事なく、健やかに過ごせる事の連続の中で生きていく事を、以前もいだきしん先生から教えて頂き、この度も教えて頂き、その練習をしたのです。これしか無事に行ける事はないと自分でも分かっていました。飛行機の中でもDVDを聞ける様に携帯用のDVDプレーヤーを先生の息子さんが買って下さいました。当時はまだこの様な機材がなかった時代でしたので、とても貴重なDVDを頂き、心からありがたい気持ちで肌身離さず持ち歩き、ずっとDVDを聞いていました。飛行機の中でも目が覚めている時はずっと聞いていました。健やかな気持ちでシリアまで行く事が出来ました。ダマスカスのホテルは、いつも政府がお薦め下さる伝統ホテルを用意して下さっていました。私は特別室をご用意頂いていました。広いお部屋でしたが、部屋の前が大変賑わしかったのです。丁度、大統領選が行われており、部屋の前ではずっとコンサートが行われていました。太鼓の音が鳴り止まなかったのです。出血が続き、少し状態が崩れると一気に具体が悪くなってしまう危うい体調でしたので、この音は体に痛く響きました。頭にも響き、とても過ごせる様なものではありませんでした。政府の方には申し訳なかったのですが、私はホテルを変わる事をお願いしました。そして、すぐに新しくできた高層階のホテルへと移動したのです。

高級ホテルでありましたので、とても静かで、心地良く過ごす事ができました。そして、この部屋でも目が覚めている時は、ずっとシリアの DVD を見続け、聞き続けました。DVDプレーヤーにDVDを入れた時に、どのチャンネルで映るか分からなかったので、ずっとチャンネルを回し続けました。突然、シリアの博物館の遺跡の映像が現れ、重厚な、深遠なる音が聞こえました。私はシリアのテレビ局で放映している番組だと最初思い込み、大変高尚な番組を放映する事に感心し、感動していたのです。その時、何故か「この国は滅びない」と聞こえたのです。中東の大国であるシリアが滅ぶわけはないのに、何故この様なメッセージが聞こえたのか、不思議な気持ちでいました。自分の聞き間違いか気のせいとし片付けてはいたのですが、とても気になるメッセージだったのです。今となれば、この時から内戦といわれる様な状態の動きが始まっていたのだと感じるのです。「『高句麗伝説』100回記念コンサートはシリア」と、いだきしん先生がおっしゃり、当初、五女山での開催予定だった事を覆し、シリアでの開催を決めた事でシリアは滅ばないという事になったのかと後から考えたのです。目に見えない世界ではそう見えたのです。この様な事は、人に言っても理解出来ない事でありますが、私はいつも目に見えない世界が見え、時々、メッセージが聞こえてくるのです。この時シリアに導かれたのは、大いなる働きかけであったと、自分では確かな事とし受け止めています。

シリア、ダマスカスのオペラシアターにて「高句麗伝説」100回記念コンサートの日がやってきました。 アサド大統領にもご参加頂きたくお願いはしていましたが、残念ながら大統領選でとてもご参加頂けない状況であり、他の方々も中々いらっしゃれない状況となっていました。予想よりお客様が少なく残念でしたけれども、本番が始まれば、そういう事など思ってもいられません。集中しさせて頂きました。私の体感では「東明王様が生き変わり、蘇る」という言葉になる経験が起こりました。とても衝撃的な経験でしたが、その衝撃は静かにやって来たのです。ところが、私の頭は愚かにも、そんな事がある訳がないとあまりに信じられない経験をし、受け止める事が出来なかったのです。私自身は、シリア「高句麗伝説」100回記念コンサートが終われば、出血は止まると見込んでいました。過去にいつも飛躍的な経験をした時に、飛躍的に体が良くなる事を経験していたからです。コンサート翌日、今までよりも更に酷い出血となっており、目の前が真っ暗になりました。初めて、本当に不安になってしまったのです。今までは必ず 良くなるという事だけを考え、過ごしてきましたが、あれだけ衝撃的コンサートを経験しても良くならない事に大変驚いたのです。その日は、アサド大統領の公邸に招かれました。驚いていると「高麗さんがアサド大統領にお会いしたいとおっしゃっていたから」とおっしゃり、働きかけて下さったとの事でした。私はシリアに初めて行った時から、街中にアサド大統領のポスターが貼られているのを見、この様な表現をしては申し訳ないのですが、肩を叩いて励ましてあげたくなる様な気持ちになるのでした。大統領が、いだきしん先生にお会いになれば、中東を支えていける様な中心としての存在となると、ふと見えたのです。何としても、いだきしん先生にお会い頂きたい気持ちからお願いしたのでした。アサド大統領は選挙戦でとてもお会い頂く時間はありませんでしたが、公邸にはお伺いさせて頂き、大統領夫人にお目にかかりました。

その時、アサド大統領に心模様のループタイをお渡し頂けます様、奥様にお渡しさせて頂きました。そして、いだきしん先生のCD をお渡しさせて頂きました。いだきしん先生の存在を知って頂いた事が何より嬉しく、感動しました。ダマスカスを発つ日の朝、アサド大統領夫人からのお土産がホテルに届きました。大変貴重なシリアの遺跡からの出土品です。今でも、お会いするシリアの方にこの事をお話させて頂くと、頂いた出土品を保管している私の部屋は博物館だから、きちんと警備をして下さい、と笑いながらおっしゃるのですが、真に大変貴重な遺跡からの出土品を頂きました事、心よりありがたい気持ちで今も大事に保管させて頂いています。出血が続き、不安なまま、シリアからブルガリアに行く為に空港に向かいました。空港のラウンジにて、日本にいるスタッフに出血の手当てのものをブルガリアまで持ってきてほしいと連絡した時点で、安心し、現状を受け止めて過ごす事が出来たのです。心はすっかり次へと向かい躍動し、ダマスカスの空港を発ち、ブルガリアへと向かいました。続く…。