世界伝説 第76弾

2007年マケドニア、ルーマニアから帰国し、3月にはシリアへの撮影の旅に出かけました。この度は、空路でダマスカスの空港に到着しました。陸路でレバノンからダマスカスの街に入った時から ダマスカスの街にはとても魅力を感じていました。歩くだけで楽しくなるのです。この度も前回ご紹介下さいましたシリアの伝統ホテルに宿泊しました。博物館に連れて行って頂き、シリアの遺跡を眺めているだけでとても楽しく、様々な閃きが起こるのでした。太古の女性と聞いた博物館に置いてある人骨の前に立つと、太古の風が吹いたのです。

 

砂の大地に吹く風です。大自然の中で生きる人間の生命を感じ、人間の生命は死んでも終わらない存在と太古の風は教えてくれました。自然の生命とひとつになり、永遠にあり続ける事を生命で感じ、涙がこぼれ落ちました。「今生きているこの瞬間瞬間が、永遠の今」という言葉になる経験をさせて頂き、感動で涙が溢れました。太古の人の顔が描かれている像も沢山展示されています。

その表情を見るだけで太古の昔に人間はどの様に生きていたのかという事を感じる事が出来るだけでもありがたい事と感謝します。神様の印と感じる図形も描かれています。私は目を閉じると見える図形があるのですが、その図形が描かれている遺跡があると、古代の人は神を描いたのだと分かる事が出来、喜びを感じます。遺跡を見ると古代の人が見ていた世界が見え、私自身も目に見えない世界が見えるので、色々な気づきがあり、大変面白いのです。博物館でのひと時は、無我夢中で見入り、あっという間に時間が経っていきました。

 

博物館の入り口には桜の花が咲いていました。ダマスカスに咲く桜の花も素敵だと眺めました。桜は日本の花と感じていましたが、シリアでも桜を見る事が出来、とても嬉しかったです。ダマスカスにてボスラという遺跡に連れて行って頂きました。

預言者マホメットが預言者であるという預言を受けた場所とお聞き致しました。マホメットは、いだき講座を始めた頃、自分の内にある存在と、いだきしん先生に教えられたのです。知識もなくマホメットの事を勉強した事もない私でしたが、存在を感じました。その事が分かった時、苦しかった心臓がとても楽になった事を忘れる事が出来ません。博物館でも神の印を見ますが、神様の世界で繋がっているのだと感じています。ボスラの遺跡に入った時、青い光と赤い光が出会い新しい世界が生まれる光景が見えました。光と光が出会い新しい世界が生まれると、世界は変わるのです。光と光が出会う光景は、エチオピアのアクスムでも見ました。高句麗発祥の地、五女山城の東明様の宮殿跡でも見ました。平和の光景と見えます。今でもその時見た光景は心にあり続けます。私は日本に帰った時、この光景を大きな縮緬生地に、心模様とし描きました。心模様作品を描けるようになり、とても嬉しく感じています。自分が見た光景を描き、沢山の人と分かち合えます事は楽しく、喜びが生まれます。ダマスカスを出て郊外に向かいました。行く所行く所、偉大な歴史を感じる遺跡にて受けるメッセージを詩に書いていました。とても豊かな自然、文化があるシリアは、中東の大国と私は感じています。パルミラへ続く道は砂漠でした。砂漠を祈りながらずっと歩いてる人々の姿が見えました。それは、目に見えない世界の事です。この地は、人々の祈りが刻まれている地と感じます。砂漠の中のテントにあるカフェは、バグダットカフェという名前です。テントの中に入ると絨毯が敷かれています。絨毯の上に座り、チャイを頂きました。こんなひと時がとても素敵な時と感じ、幸せを感じる時です。砂漠に沈む太陽は、大空に咲く真っ赤なバラの花のようだと見え、感じ、とてもロマンチックな香りがしました。この光景を日本に帰った時「砂漠に沈む太陽」というタイトルで心模様作品に描きました。この地を祈り続け歩いた人は、砂漠に沈む太陽に出会い、新たな力を得たのだと感じ、人々の祈りと希望を感じたのです。パルミラの遺跡では、気づいたらシリアの少女たちに囲まれていました。初めて会う少女達ですが、私の事を知っているかの様に親しげに語りかけ、微笑み合い、喜び合ったのです。ここでも言葉は通じませんが、心が触れ合い、ただ一緒にいるだけで楽しく、幸せを感じました。

シモン教会では、爽やかな風が吹いて、とても気持ち良い時を過ごしました。人生ずっと祈り続けてきたという意志を見ました。ここでのひと時は美しい風が吹き、光が注がれ、神様と通じる地と感じ、とても幸せを感じました。

アレッポの遺跡も偉大な歴史を感じました。ふとここで空間ともなく、内からともなく聞こえたメッセージがありました。五女山城での「高句麗伝説」はできないと、東明王様がメッセージを送って下さったのです。目の前が暗くなりましたが、東明王様からのメッセージであるなら、受け容れて生きていこうと気持ちを切り替えた事までよく覚えています。アレッポは、後に破壊されてしまった事、とても悲しく感じています。美しい地が破壊されていく事は、耐え難き事であります。シリア全土を撮影の旅で回らせて頂き、偉大な歴史、文化を感じました。美しい地で美しい光が注がれ、美しい詩を書けた事は、幸せな事でした。そして、驚くべき経験は、エブラ王国跡での経験です。荒野に残るエブラ王国跡に立った時、突風が吹いたのです。辺り一面、何も建物がありません。私は、突風に飛ばされてしまう恐怖を感じ、必死で地面にしがみつきました。突風と共に聞こえたメッセージは「宇宙の生まれる前の意志現わる」というメッセージでした。全身身震いし、鳥肌が立ち、武者震いが起きました。宇宙の生まれる前の意志現わるとは、宇宙の生まれる3段階前の意志が現るという事だと瞬時に分かった時に、いだきしん先生の存在が現わるという事だと見出し、驚喜したのです。忘れられない経験です。

翌日、集合時間にホテルのロビーにいると、いだきしん先生がいらっしゃいました。胸を叩き「変わっただろう」とおっしゃいました。目を閉じると、内面が大きく変わっています。というよりも、いだきしん先生は全体とひとつでありますので、全体が大きく変わったと見えたのです。それは、昨日のエブラ王国跡でのメッセージが予言であったと感じる変化でした。これからは、宇宙の生まれる前の意志現わる時代が拓かれると見え、とても大きな希望を感じ、また畏れを感じました。計り知れない存在が現わる時代がこれから来るのだと、希望と、畏怖と、未知なる世界への緊張と胸はときめくばかりです。新しい時代が拓かれると見えました 。続く…。