2007年マケドニア、ルーマニアから帰国し、3月にはシリアへの撮影の旅に出かけました。この度は、空路でダマスカスの空港に到着しました。陸路でレバノンからダマスカスの街に入った時から ダマスカスの街にはとても魅力を感じていました。歩くだけで楽しくなるのです。この度も前回ご紹介下さいましたシリアの伝統ホテルに宿泊しました。博物館に連れて行って頂き、シリアの遺跡を眺めているだけでとても楽しく、様々な閃きが起こるのでした。太古の女性と聞いた博物館に置いてある人骨の前に立つと、太古の風が吹いたのです。
砂の大地に吹く風です。大自然の中で生きる人間の生命を感じ、人間の生命は死んでも終わらない存在と太古の風は教えてくれました。自然の生命とひとつになり、永遠にあり続ける事を生命で感じ、涙がこぼれ落ちました。「今生きているこの瞬間瞬間が、永遠の今」という言葉になる経験をさせて頂き、感動で涙が溢れました。太古の人の顔が描かれている像も沢山展示されています。
その表情を見るだけで太古の昔に人間はどの様に生きていたのかという事を感じる事が出来るだけでもありがたい事と感謝します。神様の印と感じる図形も描かれています。私は目を閉じると見える図形があるのですが、その図形が描かれている遺跡があると、古代の人は神を描いたのだと分かる事が出来、喜びを感じます。遺跡を見ると古代の人が見ていた世界が見え、私自身も目に見えない世界が見えるので、色々な気づきがあり、大変面白いのです。博物館でのひと時は、無我夢中で見入り、あっという間に時間が経っていきました。
博物館の入り口には桜の花が咲いていました。ダマスカスに咲く桜の花も素敵だと眺めました。桜は日本の花と感じていましたが、シリアでも桜を見る事が出来、とても嬉しかったです。ダマスカスにてボスラという遺跡に連れて行って頂きました。