世界伝説 第74弾

マケドニアの首都スコピエの空港に降り立ちました。初めて降り立つ地であります。遥か彼方とつながり生きると心の中で言いながら、一瞬一瞬を過ごしていける事がとても楽しみでした。ホテルに着き、部屋の番号が「513」でした。誕生日の数字なので、ラッキーと喜び部屋に入りました。が、入った瞬間、私の苦手な動物の絵がかかっていたのです。瞬時にドアを開け、外に飛び出していました。私は、ここは泊まれないと叫んでいました。いだきしん先生がご自身の部屋と替わって下さいました。はじめから私にはドキドキする滞在となりました。何の巡りでこの様な事になるのかと考えますが、考えても答えはなく、受け止めるよりありませんでした。その様な時も、遥か彼方と通じてと心の中で言いながら、心は異次元空間を感じていました。そうすると、どの様な環境でも心地良く過ごせる事を経験し、心よりありがたい事と感謝の気持ちで一杯で過ごす事が出来ました。ホテルは、古代湖の一つである太古の湖、オフリド湖の畔にありました。湖から吹く風は、遥か彼方の風と表現したい神秘的な風でした。その風に触れて、遥か彼方を感じる事が出来ました。

オフリド市の市長さんにお会いさせて戴き、オフリドでの「高句麗伝説」開催が決まりました。

会場の下見に行ったり、観光名所に連れて行って頂いたりと歩きました。どこに行っても遥か彼方とつながり生きると心の中で言いながら歩きました。すると、どこへ行っても遥か彼方の風が吹いて心地良いのです。私は、これからの人生はずっと遥か彼方に通じて生きていくと大いなる希望を見出しました。

 

オフリドから次はビトラへと向かいました。ビトラは、アレキサンダーのお父様フィリッポス2世が作った町と聞いています。ここもアレキサンダー縁の地なのかと驚きました。なんてご縁があるのだろうかと考えました。ビトラでは遺跡に連れて行って頂きました。入り口で車を降りた時、遥か彼方の風が吹きました。風が吹く方に目を向けると、天に真っ直ぐそそり立つ木々が見え、風に揺れ、銀色に輝いています。生まれた言葉は「呼ばれ 導かれ 出会い 遥か彼方」でした。遥か彼方の時よりこの光景を知っている魂を感じました。胸の奥深くを辿れば、懐かしさで一杯で、涙があふれてくるのです。生まれて初めて降り立つ地でありますが、遥か彼方の時には、ここに来る事を知っていたと感じる魂を確かに感じるのです。不思議な経験をさせて戴きました。

 

遺跡の方へと歩いて行きました。遺跡には雄と雌の鹿が並ぶ姿がモザイクで描かれています。じっと見ていると、案内して下さった方が説明をして下さいました。「雄と雌の鹿が2頭並ぶ姿は、地上の美のシンボルです。古代は、天上界を地上界に実現する精神が国創りの精神でした。」と。大変驚きました。私は急いで名刺入れから自分の名刺を出し、日本語の漢字の「麗」という字を指さし、「鹿」という字が入っていますと説明しました。そして「高麗」という字は、先祖が創った国の名前でありますが、天を地に表す精神が国創りの精神でしたとお話しました。ここで高句麗の精神に出会うとは驚きでした。古代においては、世界中、天を地に表す精神の下で国創りが行われたのだと考え、とても嬉しくなり、古代の風を感じました。マケドニアに来て高句麗の精神と同じシンボルの遺跡のモザイクに出会うとは、夢にも思いませんでした。ご縁を感じます。そして、この地はアレキサンダーのお父様のフィリッポス2世が作ったとは、更に驚きます。ビトラでの「高句麗伝説」の会場は、商店街が並ぶアーケードの真ん中に位置していました。この様な所でコンサートを開催した事がありませんでしたが、市の方がここを用意して下さったという事で、させて戴く事にしました。マケドニアでも遥か彼方を感じ、瞬間瞬間過ごす事に努めました。どこにいても遥か彼方を感じて過ごすと、心が広く、異次元空間に飛翔した様で、とても心地良く過ごす事が出来るのです。私は、ここでなら生きていけると、これからの生き方に大いなる希望を感じました。次にコンサートでここに来る事を楽しみとし、マケドニアを発ちました。続く…。