ヨルダンでは、ワディラムという「アラビアのロレンス」の舞台になった砂漠に行きました。駐日ヨルダン大使がお話し下さいました。砂漠の夜はとても素敵だと教えてくれました。そして砂漠の文化は、コーヒーの香りと詩を読む声と音楽とお話し下さいました。詩を読む人の所に楽器を弾く人が集い、皆でコーヒーを淹れ、コーヒーの香りが漂うそうです。これが砂漠の文化とお聞きし、とても素敵な文化と胸がときめきました。そして私がやっている事も砂漠の文化と同じと感じました。いだきしん先生が演奏され、私が詩を詠ませて戴き、そしていつも私達はコーヒーと共にあります。どの様な時もコーヒーを淹れて皆と一緒に頂くのが習慣となっています。私は「音楽と詩とコーヒーの香り」というタイトルで様々な催しを開催してきました。砂漠の文化と同じと知り、とても嬉しく感じます。初めて砂漠の中に入りました。エジプトのシナイ山に行った時も砂漠をずっと走り続けましたが、砂漠に降りる事はなかったのです。ヨルダンで初めて砂漠に降りました。最初は不安でありましたが、砂漠に座り、詩を書いていると風が吹くのです。すると女神が降りてきて、私に語りかけるのです。私は女神の語りを詩に記しました。中東の地は争いが絶えず、沢山の尊い生命が失われます。その事を語っていると感じたのですが、少年の流す血は砂漠においては真っ赤なバラの花の様だと女神は語るのです。私はその詩を「風の花」というタイトルで詠んだのです。





