世界伝説 第36弾

タンザニアでのコンサートは、南部アフリカ開発共同体(SADC)首相会議の一環で行われましたので、タンザニアの首相はじめ、南アフリカ諸国の首相がご参加下さいました。

私は、タンザニアの首相がお越しになる際にお出迎えさせて戴き、VIP席で隣に座らせて戴きました。この様な時を自分が経験するとは、考えた事もありません。大変緊張しましたが、私は、いだきしん先生の演奏に集中する事に努めていこうと心身を正しました。伝説のギターで奏でられた、赤子の産声は忘れる事は出来ません。今でも生命の内に鳴り続けています。神の道が通り、神と共に生きる生命と生まれ変わる経験でありました。神と共に生きる生命が生まれた瞬間でした。皆の産声を、いだきしん先生がギターで表現して下さいました。感動の始まりです。その後、エチオピアコンサートと同じ様にタンザニア各地で撮影致しました映像をスクリーンに映しながら、いだきしん先生はベーゼンドルファーインペリアルのピアノからシンセサイザー、沢山の楽器を演奏されました。途中、日本の風景が映りました。熊野本宮大社やいだきしん先生の生まれ故郷であります青森県の映像です。いだきしん先生は、白神山地や縄文の遺跡や青森の美しい自然の風景を沢山撮影して下さいました。隣にお座りになっておられました首相の内面が、私には「ゴロッ」という音が聞こえ、内面が変わった事が分かりました。瞬間、首相は「ここは何処ですか」と尋ねました。私は「Japan」と答えました。首相は深く頷きました。日本の自然は、全てを受容するという事がこの時よく分かりました。日本の自然のもつ働き、受容の働きが世界を平和に導くともよく分かりました。熊野詣にて何人も、どの様な宗教も受け容れ、あるがままが現わるとお聞きした事や、いだきしん先生のお働きと同じであると驚いた時の事が蘇ります。

いだきしん先生は、全ての人、自然の生命を受け容れひとつとなる生命の働きがあります。以前訪れたデンマークでは、歴史的な銅像が立っていました。現在は、周りに囲いが作られています。囲いがない時は誰もいたずらもせずに、美しいままに銅像は残っていたと聞きました。囲いを作ってから、囲いを超えていたずらをし、銅像が傷つく事が起こったというお話を聞きました。人間は、制限をしたり、囲いや境を作ると、悪い事をしてしまうのだという事がよく分かりました。日本の自然や、いだきしん先生の働きの様に、全てを受け容れていけば、人は自ずと自分で気づき、正していけると分かります。日本の自然は、受容の働きがあり、世界を平和にする働きがあるという事をタンザニアの地にて生命をもって分かりました。それが故に、いだきしん先生は「タンザニアコンサートの前に、日本の聖地でコンサートを開催したい」とおっしゃったのだという事もよく分かりました。今でも、あの時のピアノの音を聴くと涙がこみ上げます。愛よりなく、真に生命やさしい経験が出来たのです。タンザニアの方々と共に経験出来ました事、何より嬉しく、感謝致します。共に舞台を作ってくれた制作の現場の男性は、私が日本に帰る時に手作りの籠のバッグを下さいました。その方はケニアとインドのハーフの方で私の様にお告げがあると聞きました。難をお告げにより教えられ、難を防ぐ為に手を打ち、舞台を作って下さったと聞きました。手作りの籠のバッグを見た時、魂の出会いである事がわかりました。そして彼は言いました。「日本人は幸せですね。沢山いだきしん先生のコンサートが聞けるから。私達は、たった一度のこのコンサートの経験で生涯生きていきます」とおっしゃったのです。本当に私達は幸せです。沢山コンサートを経験し、愛を経験出来るのです。世界の為にやる事が沢山あると考えます。沢山経験した分だけ、沢山やる事があると考え、毎日生きています。続く…。