タンザニアでのコンサートは、南部アフリカ開発共同体(SADC)首相会議の一環で行われましたので、タンザニアの首相はじめ、南アフリカ諸国の首相がご参加下さいました。
私は、タンザニアの首相がお越しになる際にお出迎えさせて戴き、VIP席で隣に座らせて戴きました。この様な時を自分が経験するとは、考えた事もありません。大変緊張しましたが、私は、いだきしん先生の演奏に集中する事に努めていこうと心身を正しました。伝説のギターで奏でられた、赤子の産声は忘れる事は出来ません。今でも生命の内に鳴り続けています。神の道が通り、神と共に生きる生命と生まれ変わる経験でありました。神と共に生きる生命が生まれた瞬間でした。皆の産声を、いだきしん先生がギターで表現して下さいました。感動の始まりです。その後、エチオピアコンサートと同じ様にタンザニア各地で撮影致しました映像をスクリーンに映しながら、いだきしん先生はベーゼンドルファーインペリアルのピアノからシンセサイザー、沢山の楽器を演奏されました。途中、日本の風景が映りました。熊野本宮大社やいだきしん先生の生まれ故郷であります青森県の映像です。いだきしん先生は、白神山地や縄文の遺跡や青森の美しい自然の風景を沢山撮影して下さいました。隣にお座りになっておられました首相の内面が、私には「ゴロッ」という音が聞こえ、内面が変わった事が分かりました。瞬間、首相は「ここは何処ですか」と尋ねました。私は「Japan」と答えました。首相は深く頷きました。日本の自然は、全てを受容するという事がこの時よく分かりました。日本の自然のもつ働き、受容の働きが世界を平和に導くともよく分かりました。熊野詣にて何人も、どの様な宗教も受け容れ、あるがままが現わるとお聞きした事や、いだきしん先生のお働きと同じであると驚いた時の事が蘇ります。