世界伝説 第30弾

イランのイスファハーンに行った時、壮大な美しいイマーム広場に、大変驚きました。建物の中を回りましたが、あれだけの建物です。回っても、回っても幾つもの部屋があり、どの部屋からもイマーム広場が見え、その大きさに只々驚くばかりでした。モスクに入ると大変美しいペルシャンブルーのモザイクが施されています。魅せられます。

昔の人は、これだけの凄いものをよく作れたものだと、人間のもつ力に只々感服し、感動します。美しいものを見れば、自ずと心が浄められます。感動し、生きる事の喜びを感じます。「ここに来れてよかった」とこの様な人生の巡りに心から感謝します。いだきしん先生に出会えなければ、ここに来る事もなかった事は明らかに分かります。私は、生きる事が苦しくて、生きていけない人間でした。心身病んでいましたので、到底ここまで来る気力も体力もありませんでした。いだきしん先生に出会い、生まれつきの運命が解放され、真の自分を見出し、本音で生きはじめてからの人生は、予想外で、想像もした事のない人生が拓かれます。まさかイランに来るとは、そして、これ程美しいモザイクを見るとは…。全て感動します。キャラバン隊が宿泊したと聞くホテルにも泊まりました。昔の人がずっと砂漠を歩いてきたのだと考えると、私もまた頑張ってイランの地を歩いていこうという気持ちになります。異文化の香りにふれ、今まで知る事のない世界へと誘われ、内面が拓かれるのです。大変豊かな経験です。イスファハーンに流れる川には橋が架かっていました。その橋を男女が肩を並べて歩いている姿がとても心に残りました。とても仲が良く見えるのです。イランでは、男女が一緒に歩くと警察が飛んでくるという話をよく聞いていました。橋の上を歩いているカップルを見ていると、その様な事がない国だと思ってしまうのです。その橋の上で、コンサートを開催したらいいという話を現地の方からお聞き致しまして、とてもロマンを感じました。また、イスファハーンの巨大なイマーム広場にて先生のコンサートが開催出来れば、それも大変素晴らしい事と夢を抱きました。ペルセポリスコンサート、そしてイスファハーン、イマーム広場コンサートが実現出来れば、本当に大きく未来が拓かれると見えました。

イラン各地を旅する時に、家族の温もりや仲の良い事を感じる場面によく出会います。道端で車を止め、トランクからガスを出してお湯を沸かして皆でチャイを飲んでいる光景は、沢山見かけました。日本の様にドライブインがある訳ではないので、皆自分達で飲み物を持ち、ドライブに出掛けるのです。皆でチャイを飲んでいる光景は、家族の温もりを感じる、美しい光景でした。ペルセポリスがあるシラーズにあります、詩人の廟に行った時もそうでした。夕暮れ時の風が吹いています。廟の周りを囲み、カップルが詩集を手にし、詩集を読んでいるのです。何て素敵な光景でしょうかと感動しました。一日の終わりに詩人の廟に来て、詩人の詩を読むという暮らしは、私には、とても素敵な暮らしと感じました。ある所では、森の中で家族が皆でお湯を沸かし、チャイを飲み、ランチを食べていました。子供を抱くお父さんの姿、微笑み見つめるお母さんの姿、何と微笑ましい事かと、自然と笑みが生まれます。人間は、子供を大切に育てていきたい気持ちは世界共通とよく分かります。エチオピアに行った時も、子供の為に皆一生懸命生き、働いていました。貧しくても子供の為に、強く頑張っていく姿を沢山見ました。本当に世界中の子供達が健やかに暮らし、生まれ持っての能力を発揮し、この世に生まれた意味を実現できる人生を生きていければ良いと、心の底から望みます。子供達が生きていける社会、地球環境を創りたい本音から、私は、いだき講座を始めました。翌年、いだきしん先生のコンサート活動を始めさせて戴きました。世界中、コンサートを開催し、皆が元気で幸せに生きていける世界を創っていきたいと、いつも心から願い、コンサート活動をさせて戴いています。イラン各地を旅し、様々な風に吹かれ、香りに出会い、人々の温もりにふれました。素晴らしい歴史、文化には畏れを抱きます。神とひとつである民族でなければ、作れないものであるという事は一目で分かります。ペルセポリスでコンサートが出来れば、世界を変える程の力となるという事が、イラン各地を歩く中で、自分の中で次第に確かなものとして分かってくるのでした。ただひたすらに実現に向かうよりないと、心に刻み、一つ一つ前進出来る様にとイランを訪ね続けました。続く…。