世界伝説 第27弾

いだきしん先生がおっしゃった、イランペルセポリスでのコンサート開催実現に向ける動きが始まりました。同時に私は、父の魂に会えたフェニキア9000年前の都市レバノン、ティールでのコンサートを開催したい気持ちを実現する為に何度もレバノンへ足を運びました。ある時、ティールに行く途中、エシュムーンという遺跡に立ち寄りました。入口では銃をもった兵士が何人も立っていました。前にレバノンにある日本大使館を訪ねた時に、ずっと銃を持っている兵士に、銃を向けられているのを感じながら歩いた時の緊張感を思い出します。銃を向けられるという事は本当に怖い事とレバノンに行って初めて経験しました。その様な緊張の中でもエシュムーンの遺跡に入った瞬間、別空間、別次元が立ち現れていました。

天の彼方の光が差し込み、光包まれ、生命癒されました。風が吹くと、草花が揺れて光の流れが生まれます。魂震える光景です。私は、野の花に語りかけました。野の花は「愛の音をありがとう」と私に語ってくれました。エチオピアのコンサートにて新しい愛の人類史が始まった事を、野の花は知っていました。エチオピアでのコンサートのエネルギーは、レバノンにまで届いていた事を野の花は教えてくれました。いだきしん先生の表現は、世界に伝播しているとは常に感じる事であります。幼い頃から木や花と話をしながら生きてきた私には、エシュムーンにて語り合った野の花との語らいがとても生きる支えとなりました。この様な話は人にはとても言えない話で、言った所で理解出来るものではない事は、よく分かっています。が、子供の頃から木や花と話してきた私には、真実と生命で感じるのです。たとえ誰にも分かってもらえなくても、私はこの真実を分かりながら世界の平和実現に向かい、いだきしん先生のコンサートを開催していこうと気持ちが新たになりました。胸拓き、未来への希望にあふれました。エシュムーンの遺跡は、昔、皆で生命支え合いながら生きていた温もりに包まれていました。玉座の様な椅子が残っています。ここに王が座り、王の言葉を聞く人々が沢山座っています。王は、神の声を伝えています。周りを囲む様にし王の話を聞く人は、神の声に心澄まし、心癒されていきます。とても美しい光景が見えます。病に苦しむ人がいれば、病を癒し、光を注ぐ聖なる存在がおられます。イエス・キリストの様な存在と感じ、涙しました。人は、ここで生命ひとつに支え合い生きていた事を感じ、心が温かくなり、芯から安堵しました。エシュムーンに吹く風は、神聖なる風。次元を超えて世界で永遠に生きる魂を取り戻す風です。ずっとここに居たいと感じる美しく、心地良い場所です。ずっと居たい気持ちのまま、次の行動へと動きました。ティールへ向かっていくのです。

初めてティールの市長さんにお会いする日、市庁舎と聞く建物の1階に一人の男の人が笑って立っていました。私は、守衛さんかと思い、いつもの様に明るく元気に、日本語で「こんにちは」と言って挨拶をしました。私は、世界中何処へ行っても、日本語で明るく元気に挨拶をする様にしています。心が触れ合い、通じ合える瞬間です。守衛さんと思ったその男性は、にっこり笑って喜んで下さいました。私は、市庁舎の中に入り、市長室へと通されました。扉が開き、入ってきたその方は下でお会いした守衛さんでした。本当は守衛さんではなく、市長さんでした。市長さんと気づくまで時間が少しかかりました。気づいた時、大笑いしてしまいました。何て素敵な市長さんでしょう。何の気負いもなくお会い出来る御方なのです。この世では、地位や名誉があると、形式的となり、すぐに心触れ合う様な事は中々起こりにくいです。私も、いつも地位や名誉ある方にお会いする時は、緊張し、失礼がない様にと細心の注意を払いながら気を遣い、面会に行かせて戴きます。自然と話も形式的になりますので、中々本音の語り合いをするという事は出来ないものだという事を、常に経験してきました。それでも私の人生は、本音で生き、世界の平和を実現したく生きていますので、必ず本音をお伝えする事だけはしてくるのです。それなくして、お会いする意味がないのです。そして、先生の働きを伝え、コンサート開催の可能性をお伺いするのです。面会が終わった後は、大変力が入っていましたから、一気に疲れが出る様な事もよくありました。ティールの市長さんとは、出会いも他の市長さんとは違いました。後からお聞きしたのですが1階で私達を待っていてくれたのだと知りました。そういう御方なのです。とてもやさしく、親切で、言葉は通じませんが、気持ちが通じる御方であります。私がコンサートを開催したい事も全部分かって下さいました。コンサート開催に向け、共に動いてくださる事は、私がお願いしなくても既にその様に決め、動いて下さっている事がよく分かるのでした。ティールの市長さんも私の事を「娘」と言い、歓迎し迎えて下さいました。続く…。