エチオピアではCNNの取材を受けました。「『9.11』が起こり世界中テロに警戒している今、それでも、この様な状態であってもコンサートを開催しますか」という質問を受けました。私は、コンサートの為に全身全霊で今日まで取り組んで来ましたので、中止という考えは一つもありませんでした。そのままお答え致しました。「私達は、コンサートの為にずっと取り組んできました。このコンサートは、世界の平和を実現する為に開催するものです。人間の内面が取り巻く環境を作りますので、人間の内面が変わらなければ、取り巻く環境は変わりません。エチオピア政府からも貧困や飢餓は社会の問題であり、社会は人間が作るので、そして人間の内面が取り巻く環境を作るので、人間の内面を変えてほしいという依頼によりコンサートを開催するものです。平和を創る為に開催するコンサートを中止にする事は一つも考えていない」とお話しました。インタビューの後、いだきしん先生に「よく言った」と喜んでおっしゃって頂きました。決めた事はどの様な事があっても貫いていく事は、いだきしん先生に会ってからは、当たり前の様に生きてきました。特にエチオピアコンサートは、生命賭けで人類発祥の地へも行きましたし、私にとりましてエチオピア全土を撮影の旅で歩く事は、とても過酷で困難な事でありました。お手洗いがないのは大変な困難でした。そして、食べる物、飲む物も全て日本から持参した物より食べれませんし、飲めませんので、食べ物においても大変注意深く動いてきました。道中も大変過酷でありました。それでも、何の為にやっているのかと考えれば、世界の平和を実現したいからです。過酷な旅や困難な旅を経て、やっとコンサートを迎えるのです。中止にするなど考えられない事であります。そして、内面が変わる事が根源解決でありますので、世界の為にも開催する事はお役に立てるという事を自分自身は、はっきりと分かっています。あとは無事にコンサートを開催するばかりでありますが、大変な困難続きとなりました。何度もコンサートを開催出来るのだろうか、と途方に暮れた事もありました。それでも、開催する事が答えですので、沢山の働きかけと共に実現出来たという事を深く感じています。