2010年除夜の鐘が鳴った時に八坂の塔の真下にあります高麗ギャラリーカフェをオープンする予定で、準備していました。私は、床は土間にすると見えていたので、土間にして頂きました。壁は墨色と見えていた通りにして頂きました。そしてテーブルや椅子はどうしたものかと考えていましたが、お店に売っているような物ではない事は見え、感じていました。その事を建築の方にお話ししましたら、ある日奈良へと連れて行って下さったのです。奈良の吉野の更に奥の方、黒滝村と聞きましたが、どんどん山の中に入っていくので心配した程遠い所でした。木材の会社の社長さんにお昼をご馳走になりました。それから木を選びに木の倉庫に連れて行って下さったのです。あまりに沢山の数え切れない程の木があるので、私はどうしていいか分かりませんでした。何をどの様に選んでいいのか皆目見当が付かなかったのです。ふと木の声を聞けばいいと感じ、私を呼ぶ木の方へと向かいました。出会えば、この木であると一目で分かりました。それはもう今の時代においては中々採れない大きな木と聞きました。これで一枚木のテーブルが作れるなら、畏れ多い事ですが素晴らしいと感じたのです。これで一枚木を作って下さるとおっしゃって下さったので、私は即決しました。そして、本来であれば大黒柱に使う木も出会いました。その木を使い、椅子を作って頂く事になりました。木材会社の社長さんは、地下からエレベーターで木材を運んで下さいました。奈良のお寺にあった古い木とお聞きしました。高麗さんは木の声が聞こえる方だから、高麗さんに差し上げますとおっしゃり、プレゼントして下さったのです。この木は、八坂高麗ギャラリーカフェの2階の展示室に置かせて戴いている木です。木との出会いは喜びで、会いたかった人に出会えた喜びで一杯でした。あまりに沢山の木に囲まれ圧倒されましたが、それでも出会えた事は奇跡と感じる気持ちで、吉野の山の奥から大阪の応用コースがある会場へと向かったのです。車で行けば、とても応用コースの講座に間に合う時間ではありませんでした。途中にある駅で車を降り、電車で乗り換え大阪まで向かいました。遠い所に来たと感じていましたが、電車に乗れば意外に早く大阪に着いたので驚きました。奈良と大阪は近いという事を初めて知りました。応用コースには無事に間に合い、いだきしん先生の講座を始めからきちんと聞く事が出来、安堵致しました。今、八坂高麗ギャラリーカフェの1階にある一枚木は、ここで出会った木です。大黒柱に使う木は、椅子になっている木です。この一枚木を店内に運んで下さった業者の方は、二度と運べない位重くて、この木は二度と運べないとおっしゃっていました。テーブルと椅子が決まれば、店内のレイアウトや備品も決まります。壁には古木額に入ったいだきしん先生が撮影して下さった高句麗の地の写真を展示させて戴きました。高句麗の風が吹くカフェの空間となりました。もちろん、いだきしんサウンドシステムにていだきしん先生の音楽を店内に流しています。いだきしん先生の音楽が流れる空間は、光の空間であり人間が生きていける世界です。一歩カフェに入って頂ければ、次元が変わり、無限な世界に通ずる自由な内面を取り戻してゆかれる事と考えます。世界中から高麗ギャラリーカフェを訪ねて下さった方々が、カフェでいだきしん先生の音楽に触れ、内面の自由を取り戻す経験をして頂けるならば、その方がお国に帰った後もきっと多くの人に生きるエネルギーが広がる影響を与えてゆかれる生命となっている事と考えました。この様な働きをさせて戴く事も人や世界の役に立つと自分では考え、させて戴いています。
カフェをするのはもちろんエチオピアの支援活動の為です。コーヒー発祥の地の一切農薬は使わない森から採れるコーヒーを直輸入しています。いだきしん先生が自ら焙煎して下さったコーヒーもお出ししていますし、他の焙煎工場で焙煎したコーヒーも焙煎時にいだきしんサウンドを聞いていますので、光を感じとてもまろやかな美味しいコーヒーとなっています。光ある空間で美味しいコーヒーを召し上がって頂き、健やかでやすらぎ、元気が出るひと時をお過ごし頂ければと願います。高句麗の風吹く空間で、いだきしん先生の音楽を聞いて頂き、アンドロメダエチオピアコーヒーを召し上がって頂く事で世界中の人と繋がっていければと願っています。また、八坂高麗ギャラリーカフェを創りましたのは、高句麗が建国された時に皆が生きていける場を創ろうと高句麗人が生きた様に、皆が活気に溢れ生きていける世界を創る拠点とし、創らせて戴きました。天を地に顕わす高麗の精神立てば、世界中から人が集い、また世界へと戻ってゆかれ、それぞれが国創りをしていく光景が見えるのです。ありがたい事に八坂の塔の真下であり、中庭の様な場所でありますので、八坂の塔を目掛けて世界中の方が集う光景が見えるのです。