ヨルダンでは、イエス・キリストが洗礼を受けた所に連れて行って頂きました。夢の様な事が待っていたのです。私は、ドキドキしながら向かいました。とても暑い日でした。車から降り、案内の人の後をついて公園のような所を歩き始めました。突然、私の靴の底が抜けてしまったのです。大変驚きました。完全に、抜けて取れてしまったので、私は地面に直接足をつけて歩くよりなくなったのです。このスニーカーは、生まれて初めて先祖高句麗発祥の地、五女山に行った時に履いていた靴なのです。五女山の土を踏んだ靴、また、高句麗の地を歩いた靴は私にとっては宝物です。今まで、それ以来どこにも履いていかなかったのですが、何故かこの時の旅に五女山に行った時のスニーカーよりないと感じ、五女山へ行った時以来初めて、ヨルダンに履いてきたのです。まさか、イエス・キリストが洗礼を受けた地で底が抜けるとは、大変驚きました。忘れられない出来事です。イエス・キリストが洗礼を受けた地にて目を閉じ、内面を感じ、時空を超えた世界に飛翔しました。この世の音はなく、周りの音は一切聞こえない異空間にいました。祈りを捧げている様な気持ちでいました。時空を超え、イエス・キリストの聖なる光と出会えたと感じます。胸を貫く悲しみ、言葉に尽くせぬ存在に出会い、私は言葉を失いました。詩を書こうと思ってもとても書けるものではありません。全てはこの聖なる光を汚してしまう様な感じで、内面深くをじっと感じるよりありませんでした。





