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レバノン大使よりお贈りいただきました銘版が届きました
駐日レバノン大使公邸にて お礼の会へお招き頂きました

駐日レバノン大使公邸からのレター

高麗様、

今夜レバノン大使公邸で高麗様をお迎えすることは、私たちにとって大変名誉なことであり、何よりの喜びでございます。

8月4日にベイルート港で起こった壊滅的な爆発により、レバノン赤十字社に完備された救急車を寄付してくださったこと、高麗様並びに特定非営利活動法人高麗のメンバーの皆様に深く感謝いたします。そのリーダーシップ、人道的活動、そして脆弱な人々を助けるための寛大な貢献に感謝いたします。他人を援助するための究極の精進は計り知れません。その優しさ、結束感、寛大さは心に響きました。
高麗様はレバノンのティールの名誉市民でもあり、2005年にレバノン(ベイルート、ティール、ビント・ジュベイル)で有名なミュージシャンのいだきしん氏と一緒にいくつかのコンサートや音楽パフォーマンスを行い、それらの活動はレバノンの新聞が大きく取り上げました。また、数々の国を訪問し、シリア、ヨルダン、エチオピア、ロシア、アルメニア、イラン、アゼルバイジャン、ジョージア、インドでのコンサートも行いました。

高麗様、私たちは、人道的活動及び、世界中でのあなたの活動を誇りに思っています。レバノンヘのあなたの寄付は、私たちが受け取った最大の寄付でした。レバノンの人々への支援を引き続きお願いしたく存じます。レバノン国とレバノン大使館の友人のあなたは、我々にとって大きな存在でございます。あなたはいつでもレバノンに歓迎されています。

レバノンについて一つご紹介させてください。
レバノンは文明や歴史において卓越した、そして天啓宗教の国です。世界で最も古い20都市のうちの4 つは、世界で唯一無二の国であるレバノンにあります。これらの都市は:ビブロス、シドン、ティールとその首都ベイルートです。
5000年前にフェニキアのビブロス王国から生まれたアラビア語のアルファベット発祥の地です。
フェニキア人は海洋科学、杉の木による造船、海洋貿易を確立し、北極星を発見し、様々な地中海諸国の都市を建設しました。彼らは世界初のワイン製造·販売者であり、古代ビブロスやティールの港から出荷していました。また黄金の値段以上があった紫という色も作りました。さらに、ヨーロッパ大陸の名はティールの王様の娘「ヨーロッパ姫」の名前が由来だと言われております。

現在レバノンとして知られているフェニキアの地から、愛、美、贈与、犠牲の神であるアドニスの伝説が生まれました。レバノンのビブロスは、アドニス神話の儀式を観察し、4000年前にこれらの儀式の慣習を復活させた古代世界の主要な場所の1つです。アドニスとイシュタルの物語の人気により、その物語の儀式が、多くの古い文明における復活につながりました。しかし、伝説の本質は、いかなる伝説の適応にわたっても無修正のままです。それは、自然の毎年の再生の比喩表現のことです。

私は皇居で、天皇皇后両陛下の皇位に非常に感銘を受けました。特に、大きな高御座が大きな金色の鳳凰で覆われていることに感銘を受けました。鳳凰の象徴は、レバノンの古代の住民であるフェニキア人と統合されています。フェニキアは、現代のレバノンの古代の地域です。この地域は、「文明のゆりかご」として知られるようになった地域の一部です。
古代伝説は、炎に包まれて死ぬまで数百年生きる、輝く、きらめく魔法の鳥の絵を描いています。死後は、灰から華やかに立ち上がり、新しく長い人生を始めます。
鳳凰の伝説とその象徴性は、フェニキア人から世界のさまざまな地域に広がりました。中東から極東へ。この素晴らしき伝説は、異なる文化において同じであります。それは不死と復活を象徴しています。それが最高の美徳、権力、繁栄、そして希望を象徴しています。天皇陛下と皇后陛下の皇位は、黄金の鳳凰に覆われ、日本の人々の最高の美徳、権力と不死、繁栄と希望の最高の例です。特にベイルートを襲った悲劇の後、レバノンの人々にとってそうであるように。鳳凰の象徴は、古代レバノンと古代日本の文化の類似性及び、それらが世代の将来や文明に与える影響を示しています。

この2年間に、レバノンから4名が世界的な賞を受賞しました。国際的権威のある「生物多様性みどり賞」はAssad Sarhal 博士が受賞しました。公益財団法人庭野平和財団が提供する庭野平和賞は、レバノンにあるADYAN Foundation (アダヤン基金)を通じて、ファディ・ダウ神父に授与されました。そして、大阪で開催された世界空手道選手権大会の3 位は、アラブ世界の空手チャンピオンである15歳のヌハド・エル・ハラケ氏が獲得しました。
また、ベイルートにある日本食レストラン「Shogun Lounge」のオーナーでもあり、ヨーロッパやアフリカや中東に62店舗をケータリングしているAref Saade氏は、農林水産省が実施する「日本食海外普及功労者表彰」の受賞者の一人です。安倍前首相も表彰式に出席されました。

そして昨年、駐日レバノン大使夫人Nancy Namehは、高円宮妃殿下の監修のもと、国々の文化交流のため毎年開催される写真コンペティション「Japan through Diplomats’Eyes」において「審査員賞」を受賞しました。

改めて、高麗様にお礼申し上げます。今夜高麗様をお迎えできます事を大変光栄に思います。どうもありがとうございます!